「半沢直樹」シーズン2のざっくりあらすじと感想

最近地上波でドラマを観る機会が少なくなってきたような気がします。ですがそんな中でもこれだけは!と思っていつも楽しみにしているのが池井戸さん原作のドラマです。その中でも代表作がこの半沢直樹。とにかく面白すぎる作品。

ところでこの作品は海外に輸出されたりしているのでしょうか?残念ながらそれらしき海外版というものを観たことがないので恐らくされていないのかなと思います。海外のドラマで銀行を舞台にした作品は今まで観たことがありませんし、さらに内容もこんなに面白い作品なので是非作品自体の輸出をするとかプラットフォームでの販売なんかやったら良いのになと思ってしまいます。このくらいのクオリティを持った作品は海外ドラマを探してもそうそう見つからないほどの超優良作品だと思いますので、きっと人気が出るはずです。

大ヒット作品を国内版、海外版で2度楽しめるというのはファンにとっては嬉しい限りなことなので是々非々の希望。

ざっくりあらすじ

前シーズン同様、二部構成になっています。ちょうど折り返しの5話程度で次のテーマに切り替わるというのもテンポが良くて強く惹きつけられる要素になっていると思います。

シーズン2の前半は電脳集団というIT企業を取り上げています。企業買収に絡んで親会社の東京中央銀行が不正を行っている事実を突き止め、成敗していきます。

後半は現在放映中ですが、話はガラッと変わって前半の一件の評価を得て本社復帰を果たした半沢直樹が、企業再生に取り組む中で巨大な国家権力との戦いに挑むというような内容になっています。

ネットなどでも良く言われているようにこのドラマは「水戸黄門」や「遠山の金さん」のような勧善懲悪を感じることができる現代版時代劇といった感じのドラマです。観ていてスッキリ。気持ちいい・・・。月曜の憂鬱な出勤前夜に「さあ明日も頑張るぞ!」という気持ちで観る作品としてはこれほど良いものは他にないと思います。中年カテゴリーに属する私も当然この励まされている中のひとりでありまして、こういうビジネス系ドラマに魅了されているのでありました。最近の日曜劇場はこうしたおじさん連中にターゲットを絞った作品を連発していると思いますし、それが見事に成功しているのではないかと。半沢直樹はおじさんどころかおばさん連中やクソガキ連中までもをロックオンしているようなので、TBS的には嬉しい誤算というところなのではないかと。池井戸さんに頭が上がりませんね。

シーズン2

今回もキャストが濃すぎる

この作品のヒール役の働きはとても重要です。悪役がどれだけ光ったかによって面白さが変わってくると言っても過言ではない。彼らが輝かないことには半沢の正義が際立ちませんので。池井戸さんの作品がどうしてこうも面白いのかと言えばまさにこの部分のコントラストの付け方が絶妙だから。

今回のキャストも前回同様、いやそれに勝るのかもしれませんがとにかく豪華なヒール陣。既に前半で退いてしまいましたが、三笠副頭取役の古田新太さん、伊佐山部長役の猿之助さん、諸田役の池田成志さんなど。

前半で個人的にイチオシのヒールは池田さん。顔がムカつきすぎて本当にコイツを成敗してくれ!と終始イライラさせてくれました。前シーズンの江島副支店長役の宮川一郎太さんや小木曽支店長役の緋田康人さんと同じくらい見事にムカつかせて頂きました。こんなにイラッとさせる顔、どうやって作っているんだろう?とか本気で考えてしまいます。実際やれって言われてもそう簡単にできるものじゃないですよねこれ。

後半は既に話題の江口のりこさんや筒井道隆さん、そして柄本明さんあたりがイライラさせてくれるのでしょう!ところで柄本さんのほぼ白目メインのあの表情、かなり怖いです。

シーズン2は名言が多い

名言出ました、大和田取締役のおしまいデス。観ていた瞬間笑ってしまいましたけどやはり話題沸騰になりました。99.9%の佐田先生ならおしまいデスメタル!なんてことになったのですかね?是非そのあたりも99.9%シーズン3があったらコラボして欲しいところです。

このシーズン2は前シーズンよりも名言部分が相当強化されているようで、伊佐山の「お前のまぁ〜けぇ〜!」や大和田の「死んでもやだね〜」、最近では半沢と大和田の「さあ、さあ、さあ・・・」の掛け合いなどとにかく毎エピソード何かがある。やり過ぎでアクが強すぎるけど、全然違和感がないというのが気持ちいいです。こういう過剰すぎる演出に今後も期待。

倍返しだ!をマネるのは結構大変。

私の上司がよく「倍返しだ!」のマネをしています。それを冷静に見ていて感じるのが単純に倍返しだと言っても全然似ていないのだなということ。堺さんの怒りを抑えた状態で溜めに溜めた倍返しの言い方は、どうやら上唇に力が入っているようで、歯茎にくっつくような感じのまま口角がかなり開いた状態になっているみたい。だから口びるが薄く見えるんですね。「べいげいしだ!」と発音しようとすると結構似ているような気がします。

それはともかく上司がこの倍返しフレーズを頻繁に使いたいらしく、酷い時には話の脈略に全く関係のないようなところでも頻繁にぶっこんでくるので正直困っています。そこで入れるの?みたいな感じ。

言った後で無反応というのも良い歳をした社会人としてマナー違反のような気がしますので仕方なく忖度笑いを返しているのですが、その行為がさらに助長しているようでして止める様子はありません。ちょっとでも似ていればこちらの気も紛れるのですけど。

「めんどうDEATH」で返してあげればわかってもらえるのかな?。放映はそろそろ終わりなのであと少しの辛抱。なのでここは耐えるしかないかも。

渡真利の活躍が光る

前シーズンで半沢の心強い味方だった渡真利と近藤。今回は近藤が抜けています。海外赴任のようですね。その代わりに渡真利が大活躍してくれているので、今作では存在感が特に大きくなっています。いつも熱々の半沢に対して超クールに側方支援をしてくれて、それがなにげに威力のあるものなので毎回「トマちゃんかっこいい〜」となってしまいます。

半沢はどちらかと言うと直球勝負の剛腕ストレートで相手をなぎ倒すタイプだと思いますが、渡真利は超変化球の技巧派タイプ。裏では清濁合わせ飲みつつ常に物事を優位に進めているような人なんじゃないかと思います。リアリストっぽいところがミッチーのイメージにも良くあっていて違和感がない。個人的には半沢よりもこういうタイプの人の方が好きかもしれません。

でもでも・・・そうは言っても渡真利も熱いところはあるよな。大事な局面では勝負に打って出るところが大好きなキャラクターです。

毎回だけど、中野渡頭取の立ち位置が謎

シーズン1終了時の半沢左遷という大どんでん返しで私の中での評価を一気に落としたのが中野渡頭取(役:北大路先生)。なに考えてるかわからんよな、このおっちゃん!という人です。だけどよくよく考えてみると半沢を銀行の抱える大きな問題に毎回意図的に巻き込んでいるようにも見えます。セントラル証券に出向を命じたのも実は今回の闇を解決させるべくの布石だったのでは?と思うところもあります。なのでそういう意味ではやはりこちら側の人間なのか・・・なぁ?それともただの日和見で、結果が良かった方に着いて世渡りしていこうという保身だけを考える人なのだろうか?

仮に前者だとすると頭取は半沢の性格を十分に理解していて、彼ならどう動くかを完全に把握しているということなのでしょう。刺客か!ならば社長直属の部署、あるいはポストに置けばよかろうとも思うのですがそうでもない・・・やっぱりわからん。

とにかく、頭取は出てきてもひと言ふた言「よしわかった!」「頼んだぞ半沢!」「くら寿司!」程度しか言わない人なので素性が掴めません(そこがまた良いんだけど)

白井議員秘書がキーマンかな?

原作を読んでいないので白井議員の秘書笠松(アンジャッシュ児島さん)のキャラクターがどういう役目をするのかわかっていません。なのであくまでも推測ですけど半沢の提出した経営再建案を肯定したり、債権者合同会議での顔つきだったりを見る限り恐らく彼が半沢側の味方になる可能性が高いのではないかと。

箕部幹事長の悪行を暴く突破口になりそうだなと読んでいます。

半沢辞表提出の予告から見えるラスト

いよいよ次回が最終回となりました。こんなに面白いドラマなんだから20話くらいあっても全然飽きたりしないのになぁ〜なんて思っています。

さて予告編から見えるラストですが、どうなるんでしょうか?正直全くわかりません。蓑部が不正に関わったことを示す証拠資料を頭取、大和田が蓑部に渡してしまったというところがポイントになるのはわかるのですがそれが具体的にどういうことになるのかがわからない。もしかしてこれをエサに蓑部一味の内部に入り込んで内側から破壊する目論見なのかな?とも思うけど・・・

もうひとつ、笠松秘書が伊勢志摩へ出向いていた理由がいまだ謎なのがひっかかるところ。普通に考えれば証拠隠滅をしにきたと考えられなくもないけど、実はそうじゃなくて白井議員、そのバックの総理大臣からの指令を受けて隠密で動いていたのだとしたら蓑部の不正の証拠集めを行っていたという考え方もできる。その場合は当然半沢の味方になるわけだし白井議員、現総理大臣も巻き込んで蓑部包囲網が出来上がる。個人的願望で言えばこのパターンが好み。長年不正を行ってきた蓑部・乃原あたりの悪事を現政権の権力をバックに半沢が破壊するという痛快なラストを期待したい。なんとなくそれもありそうだなと思うのが黒崎が国税に行く原因になったのが蓑部を嗅ぎ回っていたことらしいこと。ということは黒崎に命令を下したのは誰だったのか?ということ。蓑部の身辺調査をしろと指示できる人間などそうそう居ないわけでそうなると白井議員レベル以上の人間の指示があったのではないかな?であれば現政権かな?と。

いずれにしても毎度最後の最後で大逆転からの倍返しを実行してきた半沢直樹。今回も必ずやり遂げてくれることでしょう!

白井大臣のクーデター

(2020/9/28更新)

恐らくドラマ開始直後、このキャラクターが半沢側に着くと予想した人はほぼいなかったと思います。なぜならあの「お・も・て・な・し」のパクリポーズが妙に小憎らしかったので。あれを観た瞬間「あ、倍返しロックオンだな」と。

ところがところが!最後の最後でキャラ設定がリセットされ半沢側に。こちらの陣営としてはこういう瞬間「いらっしゃい!もうあちらに行かないでね!」という気持ちになるのでした。特に花ちゃんが白井大臣に桔梗をプレゼントした瞬間、なんて素晴らしい光景なんだと。このちょっとしたサプライズに白井大臣のまんざらでもなさそうな、そして熱を帯びた目を見た時は少し胸が熱くなる思いでした・・・。

「恥を知りなさい!」はボディやんな!の方のパクリか?

乃原に向けての「恥を知りなさい!」のセリフ。まじか!と。いろんなところからパクるのね、白井大臣。でもそういう雑食気味のところが好きです。前回パクリは滝川クリステルさんから、そして今回は三原じゅんこ議員からのパクリとなったようです。本家の「恥を知りなさい」は何度もニュースになったりしているので皆さんご承知でしょうけど、どちらかと言えば三原さんの方がセリフっぽいよなという印象を受ける方が少なくないと思います。彼女のは終始演技かかった演説だったのでね。それに比べると白井議員のこのセリフは気持ちがこもっていたというか・・・「乃原このやろ〜」的な気持ちが入っていたよなと。

今シーズン一番ムカついたのは実は乃原だった説

柄本さんの蓑部も「え〜?耳が遠くて・・・」のくだりも、とにかく顔がイライラするので毎回笑いながら観ていましたけど、今回それ以上にムカつき度が光ったのが筒井さん演じる乃原弁護士。最後に弁護士資格剥奪にはなったけどお仕置きが不十分だったんじゃないかという印象です。

だって!あのTV中継が入った席上でヤクザまがいの「このアマ」とか言う?半沢のこと「お前」とか言う?。無礼にもほどがあるだろ。たかが弁護士の癖に何様だと。言葉を扱って飯食う仕事に就いたんならビジネスマナーの会話の仕方くらい覚えとけボケ!と思いました。

蓑部が成敗される前に、乃原の悪行が暴かれると思って期待していたのですが最後まで訪れず。若干消化不良になってしまいました。蓑部のキャラが濃すぎるから乃原にまで時間が割けなかったのかな?だとしたらちょっと残念だったな。

筒井さんは今回恐らく初に近い悪役だったと思いますけど、役だということを忘れて毎回「コイツ腹立つわぁ〜」という感覚を抱かせて頂きました。最高でした。

蓑部の「はぁ?」がおじさん達に流行りそうで怖い。

おじさんはこういうの飛びつくからなぁ〜。ウケてないのに笑うまでシツコクやってきそうで恐ろしい蓑部幹事長の「え?、耳が遠くて・・・」のくだり。

いやいや、これは柄本さんだから面白いのであって、ズブの素人おじさんがマネてやってもなんも面白くないからね!と言ってあげたいのはやまやまだけど、言ったら言ったで気を悪くしそうで怖い。こういうアフター半沢あるある、結構ありますよね?私もおじさん世代なんだけど同年代の同期にこういうのが居るとちょっと引いちゃうんですよね。やっても良いけど、ご家族に披露する程度で止めておいて欲しい(それやって家族から「ウザい」とか言われたので、避難してきての会社披露なんだろうけども)

シーズン1ラストの謎がようやく解けた。

今回、シーズン1の謎が解明されるシーンがありました。中野渡頭取のこの考え方って恐らく優秀な経営者のそれなんだろうなと思います。シーズン1において、不正融資を行っていた大和田。対してその不正を見事に暴いた半沢。論功行賞的に言うと半沢=栄転。大和田=下手したらクビ。だったのは言うまでもありません。ですが結果としては大方の予想を覆しての真逆の辞令となってしまった。それがシーズン1最大の謎だったと思います。

今回のラストで頭取自らその説明をしてくださいました。頭取の長セリフは前シーズンも通して恐らくこれが初ですね。そこに居るだけで威圧感のある北大路先生がこれだけ丁寧にお話されると、不思議とそれだけでありがたいことを聞いている気になってきます。

で何をお話になったかと言えば、半沢の辞令の件と大和田の処分の2つ。一つ目は半沢の辞令の件。証券を学ぶというのは確かに損ではないし、大和田に土下座をさせたのは度が過ぎたと言えばそうかなと。2つめの大和田の処分。彼のバンカーとしての力量を評価したこと、また旧S出身者として行内融和のための重要な人間だったこと、そして犯した罪は罪として改心してくれると約束してくれたことで再チャレンジの機会を与えたこと。以上をもって大和田を残留させたということ。なるほどねぇ〜。

ようやく謎が解けました。と同時になぜか寂しい気持ちに。頭取が銀行を去ってしまったからかも・・・もし次のシーズンをやるにしても、登場しないってことなのだろうか?残念だな。

シーズン3への期待と不安

シーズン2の終わりは大和田が去り、半沢に「お前が頭になれよ」と叱咤激励する展開でした。とするともし次作があるとすればそのあたりが焦点になってくるのだなと。大和田だと他行の頭取クラスで、半沢は部長あたりにそれぞれ昇進しているのかなと思います。だとすれば合併するとかしないとかで両者激突!なんていう展開になるのではないでしょうか。

シーズン1から2まで7年を費やしました。このあとさらに7年だと出演者の中には年齢的におじいちゃんが増えてきますよね。なので設定が厳しくなりそうな気がします。そうかと言って半沢に劣らないレベルの迫力ある弟子が育っているか?と言われるとちょっと想像できません。今回、賀来賢人さんが非常に良い役を演じていたので個人的にはその路線でもありかなと思いますけど、堺さんで見慣れたイメージを別の主人公で踏襲させるのは違和感があるでしょうし、全く新しいキャラクターで立たせるということになると「それはもはや半沢直樹じゃないよね?」となるでしょうし。

ということでもし「半沢直樹」を冠にしたドラマでいくのであれば次作あたりがラストになるのかなと想像していました。もう1つのパターンはこれがラストというもの。惜しまれつつも終わるということ。実はこちらの方が確率高そうで想像したくもありません。

そう考えるとなんかとても寂しい気持ちに。身勝手な意見なのですができれば次作への制作サイクルを長くて3年程度にしてもらって、ジャブジャブと放映しまくって欲しいというのが希望でした。

次作を観たい!と思うドラマに限ってなかなかそうならないものですね。

推定視聴者数約6,500万人

凄い数字がニュースで流れていましたね。日本の人口がざっくり1.2億人、うち15歳未満が0.15億人ということなので子供を除いたこのドラマを観そうな世代の人口約1億1千万人の約6割が観ていた計算になるようです・・・

ってホントなのかい!

まあでも人気からすれば驚くほどの数字でもないですね。

このところ、TBSでは連日ニュースで取り上げているようで昼休みのニュースなどはこれで特集を組むほどになっています。社会現象ってやつですね。視聴者のお子様たちが名シーンを真似ているのをYoutubeにアップしたりしているそうです。可愛い〜って声があがってます(そうか?)

ネットニュースにもいろんな方からの論評が載せられたりしています。中には逆張りで批判的なものもあったりして結構オモシロイです。例えば白井議員の変節に違和感を覚えるというもの。言われてみれば確かにそうだ!あそこまでの流れとしては、債権放棄に従わない銀行を敵視してきたのは間違いない。中でも決定的だったのがスカイホープ航空の路線申請の却下。国土交通大臣の権限を使ってあからさまな嫌がらせをしたのは間違いなかった。なのに最後になって180度の方向転換で一躍改革の人に。現実社会であればここまでの方向転換は滅多にありえないですよね。

でもね・・・ありそうでなさそう、なさそうでありそうなあり得ない話が起きてしまう。これがザ・半沢直樹なんですね。

Pocket