「The Rain/ザ・レイン」各シーズンざっくりあらすじと感想

Netflixオリジナル、デンマーク作品のドラマ。

ざっくりあらすじ

ウイルスを含んだ雨に触れると死んでしまう。この脅威との戦いを描くドラマになっています。シーズン1が8話、シーズン2と3が各6話づつという変則的な作りになっています。

シーズン1

シーズン1では、6年間シェルターに避難していた姉と弟が仲間に出会い、父と再会するあたりまでの話になります。キーパーソンはラスムス。彼が謎を解く鍵になるのでした。

ひっぱり過ぎの謎多し

どんなドラマでも同じですがこのドラマでも伏線を張りつつ進んで行きます。ただ他と違う部分としてとにかく“謎すぎる謎”がこのドラマには多すぎる。そのため途中で良く思うのが「ところであの謎かけの答えってなんだった?」ということ。途中途中で伏線回収してもらってこそ、ちょっとずつ謎が解明して「そ〜言うことね!」の連続で興味がそそられると思うのですが、このドラマはそれほど親切ではない。というかこれがこの作品の意図なのかな?とも思ったりして。これは後々まで続きそうでなんとなく怪しい展開の予感はしています。

突然の人肉食集団

これも苦笑いエピソード。シモーネご一行がアポロンから逃げてきた先で遭遇した謎の集団。立派なお屋敷に住むパッと見善良そうな集団。彼らが後に人肉食を行う猟奇的な人間だと発覚します。
正直、観た瞬間カルトっぽい雰囲気は出ていたので何かヤラカス空気感は読めていたのですが、そっちかぁ〜!という感想。でもここでまた私は邪推してしまいます。野菜などを育てたり汚染されていない地下水(振った雨が全く浸透しないという訳はないのだから、これも無理設定だと思うけど)を手にした状態で、なぜわざわざ自分たちの仲間を犠牲にしなければならないのか?どうして人肉食なんていう究極の非道を行う思想に一気に傾いたのか?そのキッカケは何だったのか?という点。

これについても触れられず・・・謎のままこの地を後にするのでした(またこれ〜)

シーズン2

(2020/8/10更新)

なんとなくクダクダになりながらも、ラスムスの謎を中心に展開が読めつつあったシーズン1後半。シーズン2はその謎がアポロン社とのやりとりでさらに解明されていくのだろうと思われたのでした。

ラスムス・・・北斗の拳状態

ここでCG登場。ラスムスの中のウイルスが遂に姿を見せます。というか、見せるんかい!と素直に突っ込んでおきました。いやいやこれファンタジー炸裂の作品だったのね?とこのとき気が付きました。前半はどちらかというと「ウォーキングデッド」の空気感を漂わせていたので、そっち系でアンデッドではなくウイルスがキーワードになる作品なのかな?と推測していたものの見事に裏切られました。この先どう持っていくのかな?という疑問がまたしても湧いてきた瞬間。こう言ってはなんなんだけど、CGでウイルスをわざわざ「ミエル化」しなくても、メイクで十分伝わると思うし逆にその方がリアル感があって不気味さが増すというもの。適度なリアル感あってこそ成り立つジャンルだと思うわけで。

こういう点もこの作品のイマイチ部分かなと。

カオスの連続で内容が全く入ってこない

ここまでで既に多くの謎が未解決です。主なものは次のとおり

  • そもそもこのウイルス雨って誰が何のために作ったの?
  • ラスムスがウイルスを投与したけど、どんな作用がこのウイルスにあるのかをなぜアポロンが理解してないの?
  • そもそもアポロン社がウイルスを作り、雨として降らせた理由は?

そうです、この謎たちはこの作品の根幹に関わる重要な謎なのですが、この段階でも全く説明すらされていません。ところどころでそれがらみのシーンはあるにはあるけど、それでも少なすぎる。本当にチラッとなので全く掴めません。一番モヤっとしっぱなしなのがウイルス雨。そもそも雨にウイルスが混ざっているということは、意図的に大気中にウイルスを大量放出したからだろうなと思うのですが、それだったら雨降る前にみんな死んどるやないかい!というツッコミどころではある。そういう謎の説明をしてこそ、先ほど書いたとおりリアル感があるのであって、それがまた説得力にもなるのでは?と。

いくらファンタジー作品とはいってもある程度リアルである必要はあるのではないでしょうか?特にこの作品は舞台が現代の地球で、かつ人工ウイルスでありますから、現実の社会で“起きうる恐怖”を題材にされているはず。それを途中から完全無視したような方向に持っていくから話がオカシクなるわけだし、こちらの頭もオカシクなってしまう。

ということで、カオスが過ぎる展開で肝心の内容がイマイチ入ってこず。感じるのは「どうしてまたこういう無理な要素ぶっこんでくるかなぁ〜?」というストレスなのでした。

基地にあった謎の銃とデータ。扱い雑すぎるだろ・・・

これも爆笑もののネタ。パトリックが基地内で恐らく電磁パルス銃と謎のメモリに入ったデータを入手します。この銃はこの後2、3話先まで登場するのですが結局ストーリーに重要な絡みをすることなくフェードアウト。そしてデータ。このデータをわざわざ盗みに入って命を落とした人間が居ましたが、中身はなんと「カプセルの外し方」・・・いやいやラスムスのウイルスの謎を解明しようとしているこの時点で「域外に出て逃げよう!」という空気ではなかったでしょ?つまりこの時点で最重要でもないデータなのですが、これをパトリックは「見せたいものがある!」ということで思わせぶりつつマーティンに見せる。そして若干驚くもその後このネタ放置・・・

その後どのシーンでカプセルを外したんだっけ?と思うほど、どうでも良い存在になってしまうのですがこのくだりの扱いが本当に雑だった。これも今にはじまったことではないけど・・・。

シーズン3

(2020/8/18更新)

とうとうやってきましたラストシーズン。でもなぜだか喪失感や寂しさ、余韻も全くなし。むしろちょっとした怒りすらあるかな?と。ストーリー雑すぎるにもほどがあるだろ!という怒り。

ラスムスの変貌とサラのアンデッド化

シーズン2に死んでしまったサラが復活しています。唐突すぎるぅ〜!これについては仲間一同驚きを隠せません。そりゃそやね、突然ゾンビになってしまうので。しかもゾンビっぽくないし。

シーズン3にきてこの展開ってことは?と、私の不安はさらに増大。とんでもないラストを迎えそうな予感が増してきました。

もうひとつ。姉に裏切られたと思ったラスムスはウイルスと共に暴走。どういう思いでそこに辿り着いたのかがよくわかりませんが、彼はこの時点でこういう感じの思考になっています。

  1. ラスムスのウイルスが暴走したので、姉が自分を銃で殺そうとした
  2. 姉を恨むが、ウイルスを止めるのではなく自分のウイルスを広めようと思う
  3. 姉が去り、その思いが加速。仲間をウイルスに感染させようと尽力

一因はステンの入れ知恵なのは間違いないのですが、あれだけまともだったラスムスが急にステンの暴論に感化されるというのも少しおかしな展開だよなと思ったりして。とにかくここでも展開が雑すぎて、頭が追いつきません。それもこれも謎がほぼ解明されていないまま進んできてしまったからなのでしょうけど。

雨を作った経緯が判明したけど、その説明がとにかく雑すぎ

ステンがようやく告白します。

「世界を良くしようと雨を作った」

「だけど、予期せぬ結果になってしまった」

これが雨を作った経緯と説明。短過ぎる・・・ほぼなんの説明にもなっていません。そもそも雨が降る前の世界って、どんなにダメな世界だったわけ?ウイルスを降らせたとして、人類がどういう恩恵を受ける予定だったの?当然ウイルスの効能は理解していたんだろ?だったらなぜ今さら「制御できない!」っていかにも未知のウイルスのような扱いをしているの?

という素朴な疑問が沸きまくってしまうのです

いまさらどうでも良いけど。

謎の集団。蜜を欲しがる目的って何?

謎の集団がシモーヌたちの住処を脅かします。そして交渉を行います。彼らが欲しかったのは食糧ではなく「蜜」ウイルス化を防げるという情報をどこで手に入れたの?と思いつつ、まあ何か目的があるんだろうと。

で、結局最後まで蜜を欲しがった本当の目的がみつからずここでも謎のまま花爆弾の餌食になり大量に全滅。

彼らが蜜を手に入れたとして、何に使うつもりだったのか?と想像したけど・・・特に使う理由は無かっただろうなという結論に至りました。

これもなんだかなぁ〜。。。

マーティン死亡。からずるずるとエンディング

ウイルス化したマーティン。当然コントロールできずに苦しみます。そして秘薬を手に最後を迎えます。生き返るかなと思いましたがそれも叶わず。

重要な役割を果たすだろうなと誰もが思ったはずの「救世主な蜜」も、その後マーティンが飲んでしまったことでお役目終了。代わりに登場するのがその蜜を作り出す花の存在。そしてこの花がエンディングに関わってくるという流れに。じゃあ蜜ど〜でも良かったんじゃない?というのは野暮な話ですがそれにしてもなんだかなぁ〜。

市街地を仲間たちと歩くシモーヌ。新しい命。あれ、市街地には動物化した危険な人間がゴロゴロしているのではなかったか?と思いつつ、そんなもんどうでもええわい!という勢いのままフィニッシュとなりました。

伏線回収せずで終わる珍ドラマ

うまく説明できないですけど、次々と繰り出される謎や要素などは豊富なのですが、いずれも中途半端すぎる感が強過ぎる。説明がなく、深堀をしないので説得力に欠けるという感じ。似た空気感のドラマでかなり前に観た「ZOO/暴走地区」というドラマがありましたけど、あんな感じに近いかも。あれもあれで微妙な部分はありましたけど、要所では十分な謎解きなどがなされていたのでこのドラマほど曖昧な感じではなかったかも。

逆に考えると、ある意味こういう伏線回収をほぼ無視し続けて終わるドラマっていうのも新鮮なのかもしれませんね。謎の連続で最後まで謎のまま。今後流行っていくスタイルのドラマなのでしょうか?だとしたら私は苦手だから好きじゃ無いかも。

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