「アウトブレイク/感染拡大」ざっくりあらすじと感想。

プライムビデオで配信されている海外ドラマです。なんでもこの作品は現在のコロナ禍後に作られた作品ではないそうで、2019年に制作され2020年1月に公開となったそうです。残念ながらこれが正しい情報なのかがイマイチ裏どれないのでなんとも言えませんが、ほぼ間違いないようです。では本題へ・・・

ざっくりあらすじ

カナダ作品。アマプラで配信中なのが字幕版。言語がフランス語なので字幕にかぶりつかないと全く理解できないのが少し残念な点。英語作品だとほどよく耳からもニュアンスを掴めるのですけどね。そういえばカナダはフランス語と英語が公用語でした。かなり昔に聞いた記憶があるのですが、カナダ国内にはフランス語圏と英語圏のようなものがあるそうで、街によってメインの公用語が違うというようなことをカナダ出身のALTの方が言ってたななんて思い出しました。

話はそれましたけど、作品の中身について。新型コロナが感染拡大するというドラマです。正直びっくりするほど現在のコロナ禍を言い当てています。なので、2019年制作という話が信じられないというのが本音。とにかく現実のコロナとの類似点が多過ぎるのです。

  • 野生動物から人への感染がスタートする点
  • 接触感染で急拡大する点
  • ドラマ内ではCovid-19が「CoVA」と表現される点
  • 潜伏期間・死亡率や感染しても無症状な人もいる点
  • 効果がある薬がなかなか見つからない点

などなど。新型のコロナという部分や、感染経路や発症後の症状、その後の市民の動きや終息に至るまでの経過などがこれほどまでに詳細に言い当てられている作品は、ハッキリ言って予言という他に正しい表現が見当たらないほどだと思います。

シーズン1

この作品に続編があるかどうかは微妙です。シーズン1ラストもほぼ終息した感じのハッピーエンドでしたので。ネタとしても第二波を描いたところでシーズン1を擦りながら表現を変えるだけという流れになる可能性大。ということで本シーズンで打ち切りなのかな?と思います。

文化の違いが垣間見れる

アジアの感染率の低さがアジア以外の諸国では度々驚かれるようです。私たちからすればそれは全く逆でむしろ驚かされるのは欧州などの衛生観念。

家を靴のまま歩くなんていうのは誰でも知っていることですが、それ以上に気になるところがいくつかありました。

  • 握手、ハグなどとにかく密な接触が非常に多い
  • 咳をしていても口を抑えるとかマスクをするなどの意思が見えない

日本で生活していると当たり前に思いますけど、例えば外から帰ったら手を洗うとか、病院から帰ったら衣類を着替えるとか、自分が咳き込んでいる場合他の人に配慮してマスクをするとか、こういう行動は誰でもほぼ無意識にやっているのではないかと思います。もちろん家の中で靴を履かない文化とかそういう大きな違いはありますが、それ以外の小さなところでも衛生観念の違いといいますか、なんと言うのか「育った環境の違い」みたいなことを、ドラマを観ていて強く感じるのでした。

ストーリーがコロナ一辺倒じゃない

この作品にはストーリーの大きな柱となるテーマが3つほどあります。キーワードとしては

  1. コロナ感染
  2. 旦那の浮気相手を人道的に助けられるか
  3. QOL(命の価値)。自分の子供を助けるために、人の子供を犠牲にしてよいのか?

というもの。もちろんメインは1ですが、なかなかどうして意外と時間を割くのが2と3。

こういう作品って、感染阻止をするために奔走したり、ありえないトラブルや感染爆発などの対処などとにかくパニック要素が次々出てくるのがセオリーだと思っていました。過去の同名作品でエボラを題材にした有名な「アウトブレイク」。あれにはそういう要素が満載でした。もちろんハザードレベルが全く違うのでコロナと一緒にするのはどうか?という部分はあるにしても、少なくともストーリーはとにかくエボラの阻止一色でした。

それに対してこの作品。コロナのネタはベースにあるもののオープニングから直ぐに迷走する感じがありました。これは好みの問題だと思いますけど、こういうスリリングな展開が似合うテーマでそれ以外の、例えば浮気についての葛藤など「人間臭い」部分の掘り下げって挟む必要があったのかな?なんて。

適者生存?

ドラマから脱線します。適者生存という考え方があるそうです。それによると「強い物が生き残るのではなく、適応できたものが生き残る」と言った考え方だそうです。今回のコロナはまさに適者。普段はどこにでも居る弱いウイルスだそうですが、変異(環境に適応)したおかげで一応生物ピラミッドの頂点にいる人間に感染することができた。全世界で60億人超に無駄に増えてしまった我々は、コロナウイルスからすれば格好のターゲットだったのでしょう。不意の攻撃になすすべなく感染拡大を許してしまった。その結果残念ながら犠牲になってしまう人が多数出てしまっているという最悪の結果になっているわけですね。

ということで、適者生存の考え方からすれば次に適応しなければならないのは人間の番になったということですかね?できないだろうなぁ〜人って自分に甘いから。これが致死率100%のウイルスなら話は別なんだろうけど。

やっぱりワクチンだよねという話。

本作では、ワクチンではなく特効薬が用いられ、有効性が確認されます。余談ですが、作品では臨床をすっ飛ばして動物実験からのダイレクト人体実験(本番)という犯罪行為が行われます。と言っても、人命を考慮した上での行為なので私的にはこれは犯罪ではないと思いましたけど。

現実に戻ってみると、来年のオリンピック。もしそこまでにこの燻った状態のコロナが継続していたら、客が来ると思いますか?私来ないんじゃないかなと思います。特にオリンピックの観客は比較的裕福で時間の余裕があるシニア層が多くなると思いますが、来日したら感染者急増、医療崩壊!なんてことになったら、日本政府の強行開催が世界から問題視されることは確実。なので・・・この時期までにワクチンが完成していることが開催の大前提で、来日or観戦者=ワクチン摂取済みという条件付きになることが有力なのではないかと。「治療薬はありま〜す!」といくら叫んでも、好き好んで感染覚悟でくる人はそれほど多くないはず。

ということで、今日本が最優先しているのが英オックスフォードのワクチンというニュースがなんとなくしっくりきていました。これを是々非々で確保する動きになると思われます。

まとめ

作品では、だいたい200名の感染が出たあたりで収束することになり、なんとなくめでたしめでたし!というエンディングです。この作品は現実のコロナ禍以前に制作されたという点で脚光を浴びることになったのだろうと思いますが、肝心の内容としてはまあまあかな?という感じを受けました。

決して面白くない訳ではないけど、恐怖感や緊張感はそれほど感じることはない作品なので拍子抜けする場面も多々あり。終始マッタリとした展開なのでスリリングな展開を期待していた私的にはちょっと消化不良。それもこれも現実のコロナ禍の方がドラマよりも深刻な危機を招いているからという理由が強いのでしょうけど。

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