「弧狼の血」ざっくりあらすじと感想

裏社会系の映画。刑事目線で抗争を捉えている点は他の裏社会系映画と少し違う点。登場人物、全部悪人ではないのがアウトレイジと違うところといった作品。

ざっくりあらすじ

時代背景が1970年代前あたりだと思われます。舞台は広島。利権絡みの事件の捜査でヤクザ同士の抗争に発展すると踏んだ大上刑事(役所さん)。それを穏便に納めるために奔走しますが対立は激化。だんだんとエスカレートするうちに大上さんの手にも負えないところまで発展していく・・・

感想

冒頭の流れからして、大上さん=汚職刑事という洗脳されていきますので、そのまましばらく観ていくと「この人、このあとどんな悪いことやらかすのだろうか?」と思ってしまうのですが、途中からなんとなく「そうでもないかも?」という流れに変わっていきます。毒を持って毒を制すではないけど、昔の警察とヤクザの関係のような「共存共栄」的な匂いが漂ってくるところが多々見受けられる展開になっていきます。

そう言えば最近観たKEIさん(チカーノになった日本人で有名な)のユーチューブでの話。昔のマル暴とヤクザとの関係性がよくわかるお話がありました。どっちがヤクザだかわからない!みたいなことを実際のイケイケヤクザだったKEIさんが言うんだから、やっぱり昔はヤクザと警察は良い関係だったのだろうなと想像がつきますね。それが良かったかどうかは別の話だけど・・・

養豚場とか船着場とか・・・

こういうアウトロー系映画の醍醐味ですが、なにやら怪しげな場所でアヤシイ出来事が起きていく。そしてこの作品もまたしかり養豚場で・・・、船着場で・・・などなど、痛さと怖さが倍加するような味付けが施されていくのでした。

「こういうところに、自分が連れてこられたらどうなるだろうなぁ〜」

こんなことを考えただけで少し鬱になってしまいそうです。私は小心者だから勿論こんなことに巻き込まれるような生き方はしないだろうけど、仮に巻き込まれたとしたら小便漏らしてしまうかも(いや大のほうかも・・・)なんて想像してしまうのです。

こういう生き様に、命かけるほどの価値があるのだろうか?と、いつも思ってしまうのでした。

音尾さんとピエールさん、中村倫也さん

こういう役柄で強烈なインパクトを残しますね。ピエール瀧さんはちょっと残念な結果になってしまっていますが、また復活されることを望むとして、中村倫也さんなんか奇行が似合う俳優って感じが売りになっている気がするし。音尾さん・・・出落ちじゃないけど、なにもせずとも顔がヤカラなのでこういう役が見事にハマりますね。

オススメ度

このジャンルが好きなら間違いなく観るべき。苦手な人でも悪一辺倒で抗争祭りではなく、最後に救われるところもなくはない映画なので観る価値十分アリだと思われます。

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