Netflixで「THE100」。面白さについてを感想を含んで

これも気になっていたタイトル。あらすじはある程度読んでいたのでどんな感じのドラマなのかは概ね把握していたのですが、実際に観てみると予想を覆して意外と楽しい。

キャスト

ほぼ見かけない顔ばかりでしたが、各々ご活躍なさっているのだと思います。グラウンダー(戦争後の地球に残った人間たち)は、だいたいマッチョ。特にリンカーンは見事な筋肉。こんなに腹筋が綺麗に割れている俳優さんはそうそう居ませんね。

ざっくりストーリー

作中、詳しく解説するようなシーンはありませんのでドラマ内の断片的な情報を元にすれば、核戦争で地球が壊滅する前に全世界で宇宙シェルターを用意していたらしく、それに各国の人間たちが脱出して地球が住めるようになるまで宇宙で退避していましょうということになったようです。そして、長い年月が経ち、宇宙ステーション(アーク)も老朽化と共に酸素供給装置に致命的なエラーが起き、このままでは全滅するというわけで「なら、地球に先遣隊を送って住めるかどうかを確認してこさせよう!」となり、タイトルの「100(名)」が送り込まれたのでした。そこで遭遇する数々の事実・・・というような話です。

シーズン1

地球は住めるようになっていた

地球に降り立った100名ですが、宇宙船から出てみるとそこは夢に描いた地球でした。大気汚染もなく緑豊かな地球。このまま後発組の地球生還を待つのだと思っていた訳ですが、そんな平凡なドラマは誰も観るわけがないと言うことで、様々なアトラクションが用意されているのでした。

ちなみに、シーズン2早々にネタ証しされるのですが、この100名が地球に降り立ち何事もなく生きて行けたのは、彼らが免疫を持っていたからです。長期間(というか子供達は宇宙で生まれた)暮らしてきたので、宇宙線をたっぷり浴びて育ってきたのでした。というわけで当然核戦争後の地球の放射能汚染の影響は受けずに済んだということに。本来であれば、被曝してしまい全滅していた可能性が高い。それはマウンテンマンを見ればよくわかるという感じです。

ここでひとつ謎なのですが、なぜグラウンダーは放射能汚染の影響を受けずに済んだのか?得意体質という設定なのかもしれませんが、それならばかなり無理がある設定のような気がします。それともグラウンダーも地球外に逃げていたということなのか?

この謎は今後解き明かされるのだと思います。(たぶん)

なぜか多い女性リーダー

このドラマの特徴かもしれませんが、高確率でリーダーはなぜか女性が圧倒的に多い。宇宙ステーションでお飾りのジャハをコントロールする裏ボスのアビー(アビゲイル)。ワンハンドレッド「空の民」のリーダーはそのアビーの娘クラーク。グラウンダーの統帥レクサ。その部下インドラやアーニャなど。荒廃した無法地帯を生き抜く屈強な戦士をまとめあげるのが、どうみても腕力に長けているとは思えない女性陣。

それが逆に観ている側の安心感にも繋がっているような気もします。というのは、あらゆる選択が求められる場面で女性ならではの平和的解決を選んでいるようなので、無駄な争いを観なくて済むというのが嬉しいです。殺戮マシーンと化す人間たちのドラマは、ウォーキングデッドで存分に味わってきたので、このワンハンドレッドの解決方法というのは世界終末系ドラマの展開としては新鮮というか斬新な面が多いと思います。

グラウンダーvsリーパーvs人間(空の民)で展開するシーズン1

シーズン1の流れはグラウンダー対人間対リーパーという感じ。三つ巴の戦いになります。相関関係は、人間とグラウンダーが若干和平の予知があるものの、リーパーとは全く接点がない。リーパー=ゾンビのような扱いです。人肉を食べますし、言葉も通じない。その理由はシーズン2で明らかになっていきますがシーズン1中盤から終盤にかけては一番の脅威。

マウンテンマンとは?

マウンテンマンというキーワードがシーズン中盤のグラウンダーとの会話から出始めます。ハンドレッドで言うところの「山の民」ということになるのでしょう。ちなみに、アークから着た人たちは「空の民」。グラウンダーが「森の民」。他、シーズンが進むとそれぞれの特徴ある部族が「〇〇の民」という俗称で呼ばれているのがわかります。

マウンテンマンは、一言でいうと「文明時代の最後の生き残り」という立ち位置です。なので武装や生活、食事から医療など全て高度な文明の匂いを残しています。シーズン2でその全容が明らかになります。

シーズン2

マウンテンマンに捕らえられた後の話からスタートし、マウンテンマンvsその他の人間たちとの戦いで幕を閉じるという流れです。

マウンテンマンの血色が悪い理由

マウンテンマンに捕われた時には「終わったな」と思うのですが、実は空の民と一番近い感覚の住人だったことにほっと一息つけるというのが意外な展開でした。しかし、クラークの嗅覚は鋭く(鼻が効き過ぎの感はある)、終始違和感を覚えながらマウンテンマンとの生活にひとり馴染めないで居る(このくだりのエピソードがやたら時間を割いているので、若干鬱陶しい。さっさと進めて良かった部分だと思う)

マウンテンマンは全員血色が悪いです。色白。それは外に出れないから。なぜか?ここでひとつ目の謎解き。実はアークの人たちが降り立った地球は放射能によって汚染されていたということがわかります。アークの人たちやグラウンダーが外で生活できるのは、「耐性」があるから。マウンテンマンにはそれがないので外に出られない。文明ではリードしているけど致命的に弱い部分はこの山の要塞(マウントウェザー)から防護服なしでは外に出られないということ。それを解決するために、マウンテンマンたちは悪い企みを考え始めます。それが輸血。

アークからの脱出組と合流。そして村を作る

シーズン1ラストでアークから脱出した人たちが生存していました。アビーやケインなど主力メンバーも。そして脱出船(ステーションの一部)を使って小さな村「キャンプ・ジャハ」を作ります。なぜ居ない議長の名前で村を作るんだ?的な疑問もあるのですが、恐らく忠義という意識からなのでしょう。

医療器具や武器、食料などは十分に積んであったようでこれを拠点に生活することになります。同時に先遣隊の捜索も開始。そして、逃げ遅れて捕らえられていたフィンとベラミー達と合流。

猟奇的なマウンテンマンの正体

多くの人が観た瞬間「顔色やばいから怪しいな」と感じるので、実際に猟奇的な行いをしていたことが判明した時にもそれほどの驚きはないのだろうなと思います。それにしても・・・やってることが酷過ぎるだろ!と。自分たちが外に出たい一心だとしても、そのために他人の命を平気で犠牲にできるのだろうか?それも普段は大人しそうな人たち、至って穏健派のような顔をした老若男女が揃いも揃って。

無意味に戦いばかりを仕掛けてくるグラウンダーの方が、よっぽどまともに見えてしまうほど「どうかしてるぜ!」という人たちなのでした。

シーズン2ラストは「そりゃないよ!」の大合唱だと思う

脱線したところから始まりますが、クラークとレクサ(グラウンダーの総帥)が、友情を超えた関係へと発展してしまいました。あれ?クラークってフィンともそういう関係だったから、両方OKってことなのね?と、大人が観るとこういうシーンを冷静に分析してしまい、良からぬ期待と想像を膨らませてしまいます。

さて、シーズン2ラストですが、マウンテンマンとグラウンダー・空の民連合の戦いが始まります。が!まさかの裏切り行為が・・・。

いくらなんでもそりゃないだろぉ〜という声が聞こえてくるような(気が)。

確かに不可侵・停戦あたりの合意だったのだけど、マウントウェザーを攻略しようという号令と、なにより村へのミサイル攻撃で両首脳(レクサとクラーク)が合意に至ってのこの流れに大ブーイングではないかと。ということで、さっと引き上げられて残された方は途方に暮れるという展開に。

シーズン3

シーズン2から3ヶ月が経過したところから始まります。シーズン2から変わったことと言えば。

  • クラークがなぜか家出
  • 「キャンプ・ジャハ」から「アルカディア」へキャンプ名のモデルチェンジ
  • 氷の民の脅威
  • ジャスパーがマウントウェザー後に傷心。その後酒浸りで3ヶ月もウジウジ。からの丸刈り

という感じです。その他にもインドラと空の民の距離感がグッと縮まった感があります。視聴者からすればこのまま良好な関係が続いてほしいと(ホンネは超美貌のレクサ女王様との争いは避けて欲しい)いうところです。

ジャハ前議長のご乱心

ジャハがキャンプに居場所を見出せず、賛同するものを募り光の国を探しに旅立ちます。その中にはマーフィーも。なんだこの関係はと思うところもありますが、このマーフィーが絡んだところから光の国探索グループには怪しい結末しか感じなくなります。そしてそれは的中。光の国から帰ってきた頃にはアークに居た時とは別人のジャハ様に。なんとなく宗教的な神々しさと、得体の知れない裏の顔が見え隠れしている(というか見えている)ような気がしてならない。現段階でシーズン3中盤までしか観ていないので、後述することになると思いますが、この光の国が問題になって人間達の争いのタネになっていく雰囲気はあると思います。

ジャスパーしつこい

この演出少しシツコ過ぎて好きになれません。発端は、マウントウェザーに居た当時に付き合っていた?彼女(マヤ)が死んでしまったことにあります。そしてその死にクラークとベラミーが深く関わっているので、ジャスパーから言わせれば「なんで見殺しにしたんだよ!」という怒りと、失望感が頭から離れないという設定なのだと思います。

・・・という建前がありますが、実際のところマウントウェザーに居た当時からそれほど親密さを感じる間柄とはとても感じられない距離感でしたし、幾度も危険な役目を与えて自分たちを助けてくれるように扱っていた(悪く言えばパシリっぽく)点は否めません。グラウンダーとして閉じ込められたベラミを救出する際だって、相当な危険を背負わせたんじゃなかった?という感じ。

ところが、死んでしまうと途端に「最愛の人だったのに・・・」と。3ヶ月も酒に溺れて悪態をつく始末。

じゃあ、お前どうしたいんだよ?と言いたくなります(実際モンティに言われたけど)・・・男らしくないジャスパー。丸刈りは良く似合うけど。

クラークの浮気?

エピソードが前後しますが、シーズン3に入っても女色をやめられないクラーク。そしてレクサだけでは物足りず通りすがりの女店主と禁断の交わりを持ってしまうのでした。というか・・・フィル亡き後、ベラミーに密かな恋心というスタンスじゃなかったかな?いつのまに女性に走ってしまったのか。夜中に観ているせいだと思うけど、なんとなく村々してしまうシーンではあります(男女のそれ以上に)

パイクの暴走

民主主義が万能でもなんでもないことが良くわかるのが、パイクが議長に選出されるあたりのエピソードだと思います。今まで清濁合わせ飲んで不満はありつつ、味方の犠牲も払いつつなんとか最小限度の被害で地球上での地位を確保してきたアークのみなさん。ところが、弱腰だ!とか、力には力で!というなんとも威勢の良い言葉で穏健派である現リーダーたちを失脚させる勢力に躍り出たのがパイク。

闇討ちでグラウンダーが送ってくれた平和維持軍を抹殺するは、アルカディアの周囲を農作するためといってグラウンダーが居住している村を殲滅しようとしているなどなど、「お前、いい加減にせ〜よ!」と言いたくなるようなことをやり始めます。しかし、住民はこれがオカシイことだと気がつかないのかほとんどの人たちが止めようとも思わない。選挙で選ばれた議長のパイクだけれども、やっていることは独裁者以上に冷酷で残虐。そして言い訳は「やらなきゃやられる」。ということで、民主主義が決して間違わないかというとそんなこと全然なく、選ぶ市民がアホで何も考えないと、こういう暴君は普通に誕生してしまうという良い例がまさにこれではないかと思ってしまいました。

それにしても、パイクがやたらと強気になってきているのを見て、なんとなくイラッとしまくっているのは私だけなのでしょうか?「コイツ、グラウンダー達にやられレバいいのに」と密かに願っておりました。

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