Netflixで「ブラックミラー」を視聴で寝不足。次シーズン期待作。

「ブラックミラー」。先入観無しで観たかったので、作品についての情報を極力入れずに視聴していたのですが、ここまで観たところの感想は「問題作」なのかな?という予想。面白いものもあれば、難解すぎて退屈なものもある・・・。

ということで好まない方は徹底的に嫌われてしまう作品だと思います。なぜなら系統は全く違うのですが「闇金ウシジマくん」並みに“救いが無い”エピソードばかりなので。しかし、真理に迫るという意味では非常に良くできた作品たちなのではないかと感じます。

エピソード

シリーズ化されていますが、全て1話完結なので連続性はありませんから、どこから観初めても問題なし。とは言っても大部分の人はシリーズ1の1からスタートすると思いますし、当然私もそうしなければ気が済まないのでそのように。

ネットフリックスからは、“ダークなドラマのオススメ”として届いていたのですが、視覚的な残虐性や悪戯に煽るような性描写は一切なし。ただし敢えて見せていない「ひどいシーン」が容易に想像できるので、ある意味「陰湿な」仕上がりになっているのかも。ダークの意味合いとしてはこちらの方が「裏のダーク」と言ったところ。本当にどんよりさせられます。体調が悪い方などは好んで観ない方が良さそうだなと思うエピソードも中にはあります。個人的には突出して「国歌」の内容がエグ過ぎると思っています。

シーズン1

このシーズンは全3エピソード。個人的な好みで言うと1,500万メリット以外は全て良かったかなと。次シーズンも観続けようと思わせてくれたのが「国歌」。絶望感のある強烈に後味の悪い作品ですが、単純に「怖いもの観たさ」の気持ちが疼いてしまったからだと思います。目を背けたくなるような映像を観ないため両手で目を隠したけど、気になって指の隙間から覗いてしまう感覚に近い好奇心が芽生えています。

人生の軌跡の全て

メモリーを体に埋め込んで生活するという近未来社会で生活する人間の話。生活の全てが録画され、それを投射してテレビのように見ることもできるし、不都合な記憶は削除もできる。さて、もし自分だったらどう使うかな?なんて考えながら良からぬことを想像してしまったのですが、このエピソードで出てくる夫婦は・・・一番やってはいけない使い方をしてしまったのでした。

嘘や隠し事も時には大切で、知らない方が幸せなことも沢山ある!というお話です。

最初からディープ過ぎてこの先観続けて行くのに勇気が要るなと身構えてしまった作品でした。個人的に好きなテーマだった。

1,500万メリット

それほど興味が湧かなかった作品。これも近未来社会。人の生活が管理されている社会。エアロバイクのようなものを毎日漕ぎながらポイント(メリット)を稼ぎます。これを貨幣のように使って生活していくというものです。

なんとなくまとまりが無いというか、話が飛躍し過ぎているので背景が掴めませんでした。稼いだメリットのほとんどを、出る価値がイマイチ理解できないようなオーディションに、それも他人のために費やすという部分が全くしっくり来ず・・・という感じでエピソード途中で萎えてしまったという感じでした。アビがオーディションに出た部分から3倍速にしてしまったのでした。

国歌

“究極の選択”というものがテーマ。しかもこの作品の選択肢はエグ過ぎる。

興味のある方はお好きにどうぞ!と言った感じの作品です。しかし、内容としては風刺が効いているというか、現代社会の問題が詰め込まれた感じの作品になっているので、ブラックミラー作品の全体を通してみてもメッセージ色は強いものになっていると思います。

自分がこの首相だったら、どう対応しただろうか?恐らく私なら拒否しただろうな。でも、自分の命まで取られる要求ではないから迷う。でももし拒否した場合、事後に罪悪感というか自責に駆られるのは目に見えているよな。もちろん最愛の家族などの命と引き換えなら躊躇なく引き受けただろうけど、これが他人となればどうなんだろう?建前上は「国の象徴であるから」となるだろうけど本音としては「でも他人だしな」と考える人が多いのではないかな?と。国家元首の立場では「他人だから・・・」なんて思っていても口にはできないわけで、そうなると、選択肢は限られてくる。実際本作の首相の判断はまさにそうなりました。

シンプルに言って「追い詰められて仕方なくやることにした」ということなのですが、その心情が撮影現場に入ってからの表情から良く読み取れました。可哀想すぎる(吐き気もする・・・)

古い話になりますが、食べるなら「ウン○味のカレーと、カレー味のウン○」どちらにします?みたいな究極の二択が子供たちの間で流行った時期がありました。次元は違うけどこのネタと「国歌」には共通点があって、どちらも「できるならどちらも選びたくない」という部分は同じ。現実社会でも選択に迷う場面はたくさん出てきますが、我々はこういう時「運命」という究極の言い訳を使ってその場を凌いでいるよな!と考えさせられました。

シーズン2

このシーズンも安定的に陰湿なテーマが多かった。個人的に「ウォルドー」がお気に入りでした。

ホワイトクリスマス

この作品中、TV画面が映し出されるシーンがあって、そこにシーズン1の「1,500万メリット」のTV番組が映り込んでいるシーンがあると思います。他の作品とリンクしている部分があったんだと思った瞬間。

どうでも良い話からスタートしてしまいましたが、この作品ちょっと切ないお話です。シーズン1の「人生の軌跡の全て」ともリンクする部分が多いのですが、近未来の話。相手をブロックできるという技術があって、相手にモザイクがかかり会話すらできません。恋人から突然別れを告げられブロックされます。ブロックされた理由もイマイチわからず、そして彼女が妊娠していたことがわかります。

ジョーの立場で考えれば子供に会いたい欲求は当然ですし、会いに行った先であんな展開になったとしたら、動揺もするし絶望もあるかも。お義父さんの件は不可抗力と考えられなくはないし、子供が出て行ったことについてはジョーが直接原因ではない。というわけで結局いちばんの性悪は「ジョーの彼女」だろうなと。この女、極めて自己中心的。

だけど、最終的に罪に問われたのはジョー・・・。なんか可哀想すぎるし、切なすぎる。救いの無いエンディングでした。

時の“クマ”ウォルドー

ウォルドーは青いクマです。このクマがとにかく悪態ばかりつく嫌なヤツ。「クソなクマ」です。議員を中傷してしまったところから予期せぬ展開でこの架空のキャラクターウォルドーが立候補することに。結果は・・・というストーリーです。

これを観ていて、あれ?こういう展開って身近なところでもあるよなと思ったことがあります。それは私たちの選挙。「こんなモンがなぜ選挙に出て大丈夫?」とか「当選する訳ないだろ?」と思っていた候補が予想外の善戦をしたり、下手をしたら当選してた!なんてことありますよね?ウォルドーにも同じ匂いを感じると思います。

これを観ていて感じたのは「選挙の怖さ」。民意が反映される最も公平な選挙制度“なはず”の普通選挙ですが、もし民意が劣化してしまったらどうなるんだろうか?ということを考えてしまいました。なぜなら、TVの架空のキャラクターで、中身が誰かもわからないこのクマにこれだけの得票があったからです。政策なんて何もない、ただ対立候補の中傷を行うだけ。それが有権者に評価されたのでした。そして評価された理由は「ウケるから」・・・。怖過ぎるよなと。

なんとなくとか、知っているから、面白いからといった理由で投票するのも一応民意ではあるけれど、それが当選“してしまった”場合怖くないですか?という問題提起が含まれています。

シロクマ

この作品ちょっと謎。ブラックミラーの世界感はとても面白いのだけど、最後まで観て「だから何なんだ?」という作品も稀にあるようでして、本作もまさにそれ。

犯罪者を使ったゲームを行います。犯罪者は自分の置かれた状況が把握できずに、現実としてゲームの中のプレーヤーとなります。そしてエンディングでネタバレ。これをループしていくくという内容のようです。ゲームは私刑のようで、体罰を用いないリンチそのもの。精神的な苦痛を与え、またリセットして同じゲームを繰り返させるというものです。

私の理解力が悪いのでしょうけど、だからどうだって言うんだ?という感想しか出てきませんでした。

ずっと側にいて

これも女の自己中ぶりがイラッとしてしまう作品。

運命を受け入れることが出来ずに、亡くなってしまった彼をバーチャルで復活させてしまった女。で!最後に出した結論は「あなたは本物のアッシュじゃない」・・・オイオイ今さらそれかよ!と。最初からわかってたことじゃない?。夜の営みでは、バーチャル相手になんなら本物のアッシュ以上に楽しんでいたのでは?

身勝手な女・・・最悪です。けど、作品としては面白かったです。

シーズン3

このシーズンは一気に6話。「秘密」「拡張現実ゲーム」など見応えがある内容の作品が多いシーズンだと思います。

殺意の追跡

個人的に好きな作品。

近未来、ミツバチがドローンになっていると言うお話。そして、それが悪さをする話。

シーズン1から観てきて少し気がついたことがあります。それはこの作品が「世論の脅威」を訴えていること。全体主義、ポピュリズム、大衆迎合。これ、日本でも今大変問題になりつつあると思います。このエピソードでもまさにそこに焦点が当たります。世論が殺人を犯すというもの。そしてさらに怖いのがそれを気がつかないうちにやってしまっていること。ネットで誹謗中傷をしてそれが拡大しすぎてしまい、された側が耐えられなくなって自殺してしまった・・・という話と同じようなことがこの作品で起こります。

個人的な感想を言えば、世論を煽った無責任な人たち。最後に標的になっちゃったけど可哀想なんてこれっぽっちも思いませんでした。自業自得だよなと。調子に乗るとこうなるっていうことですね。

ランク社会

このエピソードはブラックミラー の中では異色の作品です。ちょっとコミカルな作品。SNS上のランクがそのまま現実社会での格付けにもなるという近未来の話。FBやインスタの「いいね」を想像させてくれます。友人の数、いいねにコダワル人たち、上部だけの付き合い。SNSカーストなどなど・・・そうそう、あるよねぇ〜!と思ってしまいました。私はこれら全てに好意的では無い側の人種なので、こういうことを頑張っている人に対しては申し訳ないけど「なんか大変そうだな〜」と醒めた目で見てしまう癖がついています。

お金は欲しいし、余裕のある“充実した”生活をしたいと誰もが思っていると思いますが、その“充実”の部分のモノサシが人それぞれで違います。本エピソードの主人公レイシーはセレブとか豪華とか「人より上」であることに充実を感じる人間なのですが、こういう志向の逆側の人間、つまり「心の豊かさ」を求める人たちからすればレイシーのような人間は滑稽にしか見えないということになります。ちなみに、大部分の人たちはそもそも有り余るお金を持つことがないので、「心の豊かさ」という言葉に救いを求めて信奉せざるをえないのですが、これらの人の中には、お金を持った途端にレイシー側に寝返るような人も沢山いるということが言えるはず。ということで、自分の本性はお金を持ってみないとわからないということですね。私はレイシーっぽくなってしまいそうで怖いです・・・。

話は完璧に脱線しますが、作中トレーラーの運転手のおばちゃんが出てきます。この人は、「24」シリーズ、シーズン7-8でテイラー大統領役のチェリー・ジョーンズさんですね。久々に観ましたがいつ観ても人の良さそうなお顔立ち。悪役が似合わない人ですね。

虫けら掃討作戦

虫けらとはなんだ?ということでタイトルに興味があった作品ですが、観進めていくと「なるほどぉ」ということになっていくお話です。

紛争、特に宗教が絡んだ民族紛争地域で度々聞いたことがある「民族浄化」という思想。私はこういう考え方を全く支持しない側の人間なので理解できませんが、このエピソードの主人公も同様に悩みます。正義ではないということに対してもそうですし、虫けらではなくて同じ人間だったということに対してもショックを受けてしまったようですね。確かにゾンビのような見た目なら躊躇なく攻撃できると思いますが、同じ人間では無理ですよね・・・。

脱線します。本作にはあの「ハウス・オブ・カード」の主要キャスト、ダグ役のマイケル・ケリーさんが出演。こんなちょい役で・・・。

拡張現実ゲーム

この作品もオススメ。シリーズ全体を通して言えることですが「ブラックミラー」 はホラー的要素の怖さを持った作品は多くありません。そんな中この「拡張現実ゲーム」は珍しくホラー的要素で話が進んで行きます。音響のメリハリが手伝って、フジ系列の人気シリーズ「ほん怖」を彷彿とさせるドキドキ感が少し含まれます。

この作品、虚構と現実の境界線の描き方は本当に上手で観ていると全くわからなくなります。特に後半は頭が混乱するほどです。面白い感覚を味わえると思います。そして予測不能なまま「もう終わりか?」というシーンが連続するのですが・・・

終わってみればとてつもなく残酷なエンディング。精神が崩壊していく様が良く伝わってくる作品でエンドロールで「ん〜〜〜〜」というような言葉にならないため息をついてしまうような作品でした。

サン・ジュニペロ

シーズン4の「ブラック・ミュージアム」に繋がる作品です。よくわかりませんが、毎シーズン1話ほどこういう前シリーズとリンクしている作品を意図的に置いている気がします。

作品はというと、個人的には好みではないものでした。短調というか。

しかし、実はこの作品を観ていないとシーズン4と5の中で流れが掴めない作品が出てくるので観ておいた方が良いとは思います。

秘密

イヤラシイ作品です。いろいろな意味で。人の弱みに漬け込んでとことんしゃぶり尽くすというか、下品、性悪、最低、外道・・・言葉で言い表せないほど不快極まりない実行犯の行いに、視聴中ずっとイライラさせられます。理不尽すぎる要求だし、もう十分だろ!と。しかしそれで終わりにしてくれるほど優しい犯人では無かったという結末。

前評判を観ただけでイラッとしてしまっていたので実際に観たことが無いのですが、恐らく「ファニーゲーム」的な作品を意識しているのかな?なんて思うほどイライラを煽ってきます。特にPCの内臓カメラで“超絶恥ずかしいこと”を盗撮されてしまった少年には同情してしまう。

犯人の要求をクリアすれば、秘密の暴露はしないよ!という口約束のもと、やりたくもない強盗とか、殺し合いゲームなんかをやるハメになります。そりゃそうだよなぁ・・・あんな映像ながされたと考えただけで、死んでしまいたくなるものな。でも、死ぬ気になるくらいだったら、国外に逃げて誰も自分を知らない土地に暮らすとか、何か方法はあるのかもしれないなとも思ったり。

いずれにせよ、ちょっとした自分の不注意から起きた出来事なので、それが悔やまれるという登場人物の感情が表情から読み取れる作品だと思います。

それにしてもラストのあのイラストが、半端なくおちょくってる!そして、命令どおりに動いたのに暴露するなんて・・・こいつだけは許せない!と思う問題作です。

シーズン4

このシーズンも絶好調です。

ブラック・ミュージアム

サン・ジュニペロの外伝的作品。ですが全然毛色が違う。

ここ数日、毎晩のように「ブラックミラー」漬けなので感覚が麻痺してきたような気がします。精神的な刺激を伴う内容にもかかわらず、免疫ができてきたような。それを本作中のセリフを聞いているときに感じました。「痛みに慣れると、より強い刺激を求めるようになる・・・」今の私がまさにこれ。

この作品に出てくるヘッドセットのようなものを使うことで、相手の意識と感覚をトランスミッターのような装置を使って自ら体験できるようになります。本来は病名診断に使うことを目的として開発されましたし、当初はその用法どおりの使い方だけをしていましたが、そこは人間。進化させて目的外の使用方法を編み出します。まずは快楽へ・・・。夜の営みに使い、相手の絶頂を自分のものと重ね合わせて「2度楽しむ」といったお下品な使い方から始まります。その後エスカレートし「痛み」というものの追求にたどり着きます。このあたりから異常性を感じる展開になってくるのでした。

もうひとつ印象的だったのが、クマのぬいぐるみ。この話は少し切ないというか悲しかった。クマの「抱きしめて」「好きだよ」という言葉を聞いていると胸が締め付けられる思いが・・・。

「痛みに慣れると、より強い刺激を求めるようになる・・・」

いずれのチャプターも、徐々にエスカレートしていくという共通点があります。我々が生活している中でもこのような体験はありますし、よくよく考えると意図せずこういう傾向になっていることって沢山あるな!と考えさせられました。

メタルヘッド

久々の血飛沫系。私はそれほど得意ではないです。

古いものだと「シン・シティ」、最近だと「ROMA」のような、ちょっと洒落たモノクロ作品です。モノクロでもフィルターによって陰影の濃さを変えることができると思いますが、本作の黒い部分は本当に「墨」といった感じ。作品の雰囲気にも合っています。

メタルヘッドという犬。これがどういう理由かは不明ですが世界を制服しているところからスタート。作品内で詳細には触れていませんが、恐らくこの時点でほぼ絶滅領域まで駆逐されてきたのではというくらい、荒廃した風景が広がっています。

少し脱線しますが、この“メタルヘッド犬”を見てすぐに思い出すのが、現在開発されている4足歩行のロボット。Ai搭載で空間認識をしながら歩くので障害物などを避けてしっかり歩く姿がニュースなどでも取り上げられたこと多数。ボストン・ダイナミクス社というところが検索ヒットしてきたりします(SB傘下だったのは知らなかった)

現在の段階で人工知能がどれくらい進化しているかは不明ですが、なんとなくきな臭いのが軍事目的で各国が研究を行っていると思われるところ。Aiの一番のメリットは「人の代用」ができるようになるところですからね。そして人の価値が最も高いのが命をかける場面ですから言うまでもなく「戦場」でAiを活用できるとなればコストパフォーマンスは絶大となるのでしょう。それは必死になって研究開発するよなぁ〜。

話を戻しますが、そんな感じで勝手に暴走してしまったのかどうかわかりませんが、メタルヘッド犬が人を攻撃対象と認識してしまい殺戮を行っています。本作のラストで人間が倒して勝利しますが、なぜか悲しい結末が待っている。その理由がエンドロールでわかりました。現実味のある近未来なので観ていて恐ろしくなります。

HANG THE DJ

ブラックミラー では異色の作品。シーズン3の「ランク社会」的なポップな雰囲気も持っていて割と観やすい作品。常にヘビーなものばかりなのでお口直しにこういう作品は嬉しい。

恋愛が全てシステムによってコントロールされていて、付き合う相手、付き合う期間など全てシステムからの強制。相性の善し悪しもランダムなので、気に入らない相手とも決められた期間過ごさなければなりません。そこに拒否はないというもので、ある意味「ハズレたら地獄」的なくじ引き要素もあるというもの。

お付き合いをする上で同棲することになるので、体の相性も確かめなればなりません。そのため、付き合ったらS◯Xするということを繰り返していくわけです(付き合ったからといって必ずヤラなくても良いと思うのは私だけではないはず。自分に置き換えれば絶対無理な人とは交わりたくないし、そもそも“僕自身”が言うことを効いてくれないと思う)。

で、そんなこんなで最終的に「この人だ!」という運命の人と出会います。正確に言うと、運命の人と一緒になるためならどうすべきか?を問われるのでした。その結果は、お互いを本当に好きな人しかたどり着けない境地だということを言いたいのかな?なんて・・・。

好みの作品でした。

クロコダイル

これもオススメの作品。単純なのでワニが関係してくるお話なのかな?と思っていましたが全く関係なく。もしかして隠語とかなにかの比喩なのかな?と。調べてみても良くわかりませんでした。まあいいか・・・。

連続殺人事件のお話です。と言っても、犯人はそんなことする人間でもなくて、ちょっとした一流の人間。恵まれた人生を送っているエリートに入る部類の人間です。この人がなぜこのような凶行に及んだのか?それは若かりし頃の他人の失敗に首を突っ込んでしまったためです。不運という以外の言葉が見当たりません。

ところでこの話の“イヤラシイ”部分についてですが、例のごとく近未来なので、人の記憶を遡って調査できるという装置が登場してきます。この装置は思い出したい記憶をモニターに出力できます。コントロールが効くものなので、例えばあまり人に知られたく無い事実などは隠そうと思えば隠せるのでした。つまり自分の頭に言い聞かせて「上書きした偽の記憶」を想像してしまえば、不都合な真実は揉み消せるのでした・・・。

察しの良い方ならここまで読んで「あ〜そういうことね」となるはずですが、残念ながら100%エンディングで騙されるのでした。ちなみに私は素直に車で押しかけて犯行に及んだので、それで身元がバレて捕まるというお粗末なラストだと思っていたのですが、ブラックミラーはそれほど優しくありません。「そうきたかぁ〜」となるエンディングでした。

アークエンジェル

一瞬、見守り「BOT」を想像してしまいましたが、この作品は人間そのものに視覚チップのようなものを埋め込んで「見守りたい人が見ているもの、どこにいるかを把握できる」という装置についての物語です。一度埋め込んだらずっと見守り続けられるというところがちょっと怖いのですが・・・。

案の定その不安は的中。成長した子供にとってそんな見守りは邪魔なだけ。しかし親の気持ちとしてはいつまでも子供のままなので、監視していたいという気持ちがあります。

“子離れ”する時は必ずきますし、しなければならないのですが、この装置のおかげで普通にできるはずだった子離れがかえって難しくなってきます。なぜなら「見れてしまうから」。そして干渉がエスカレートしてしまい遂に・・・。

ラスト、ヒッチハイクをする場面でトラックに乗るシーンがありますが、あの後どうなったのだろうか?この瞬間、私がこの子の親だったら「見守りたいなぁ〜」と思ってしまったのでした。

宇宙船カリスター号

デイリー船長、変態すぎる!

超下らないSFまがいの作品なのですが、結構ハマります。内容はざっくり言ってしまうと“ゲームの世界に自分の分身を置く”というもの。正確には意図してないのにDNAを盗まれて勝手に参加させられてしまうという最悪パターンです。そして実行犯は“変態デイリー”

この男は、現実社会でも決して敗者ではなく、ゲーム開発会社の創業者のひとり。ですが、イマイチ評価がよろしくなく周囲からは変人扱いされている向きがあります。と言ってもこれは本人にも問題があるので逆恨みというレベルです。

で、なぜDNAを盗んでまでゲームの中に“標的”を入れようとするかと言えば、単純に復讐したいから。現実社会で自分に逆らった相手をバーチャルの世界に連れてきてやっつける!みたいな感じ。発想が幼稚すぎるのですが、デイリーにしてみればこのやり方が精一杯の復讐なのでしょう。

ラストでは全ての企みが崩壊してしまいますし、大きな代償を払うことになってしまいます。

作中のパトロールシーンで、やる気のないはずの船員が全員ノリノリで演技に付き合っているところはなんとなく理解できる気がします。どんなに気に入らない上司でも、気分を損ねると面倒な人だった場合自分のやる気云々に関わらず精一杯ノリに合わせてしまう!なんてことありますからね。一番わかりやすい例は職場での飲み会なのかな?と。行きたくなくても「行かざるをえない」というジレンマ。

シーズン5

ストライキング・ヴァイパーズ

宇宙船カリスター号の世界観に近い内容。超リアルVRを使ったゲームを楽しむ旧友二人なのですが、いつしかその楽しみが違う方向に向かってしまって・・・という作品です。

私はその気は全くないのですが・・・そう言えば子供の頃にやったゲームで、主人公の相棒として登場する妙に色気のある女性キャラクターになんとなく興味を持った記憶もあるなぁ〜と。だからこの二人がゲーム内で味わった「禁断の関係」も、100%理解できないという訳ではないかも。

作中、「ゲームの中では女のキャラクターだから問題ないだろ!」とカールが言いますが、いやいやそういう問題でもないぞ!と。だって、男同士には間違いない訳だから。行為自体はキャラクター間の話だけど、操作しているのは人間だし・・・。

ということで、観ていて非常にモヤモヤします。自分なら絶対無い!とは言い切れないような・・・。違う、自分なら対戦相手を本物の女性にやってもらってということにするとかかな?。いやいや、ダニー(アンソニー・マッキー)なら自分の奥さんが居るのだから、彼女を対戦相手にするとか(それはある意味変態だな・・・)。

こういう超リアルVRは、近い未来に現実に出回る可能性が高いと思います。本作のような「禁断の誘惑」に勝てるのだろうか?と。

待つ男

良く理解できるのですが、少しだけ周りくどくてシラけてしまう作品なのかも。というのも、執拗に「バウアーと話をさせろ」という要求をするのですが、蓋を開けてみれば伝えたいことが非常に薄っぺらい内容だったからかな?。確かに、愛する人を自分の愚かな行いで失くしてしまった後悔はわかりますし、その一因(というか遠因と呼ぶべきかも)がスミザリンのSNSにあるということで、それをCEOに直接伝えたかったという気持ちもわからなくはない。

だけど・・・無理があるでしょ?と。SNSを見ていたのはクリス自身の責任だし、お知らせが偶然運転中に届いたというのもクリスの責任(非通知もできるわけだし)。そしてなんと言っても元々スミザリンに登録したのもクリスの意思です。なので、スミザリンが責められる謂れはどこにも見当たりません。

特に日本人には受け入れ難い内容だと思います。英国が訴訟大国かどうかは知りませんが、例えば昔アメリカで実際にあった訴えに「マックのホットコーヒーの温度が熱すぎて火傷したから慰謝料寄こせ!」というものがあったと思います。これ、日本人から言わせると「アホな訴え」だと誰もが思うはずなのですが、これが通用したのがアメリカ。有名なマクドナルド・コーヒー事件です。この「待つ男」を観てすぐに思い出してしまいました。

ということで、私としてはクリスに同情はするものの全く共感はできませんでした。ひとつ思ったことは「自分の問題に他人を巻き込んでると自覚しろ!」ということ。「終わりにしたい・・・」と言い続けていましたが、やりたきゃひとりで勝手にやれ!と。

そんなことしても、亡くなった人の供養にはならないのですけどね。

アシュリー・トゥ

POPアイドルのアシュリー・オーのお話。ブラックミラー作品はエピソードに順序がないようなので、私の場合この作品がシーズン5最後に観ることになる作品となりました。

元々POPが好きでも無かったのに、プロデューサーである叔母さんからの強制で無理やり歌姫にさせられたアシュリー・オー。抱えていた疑問や自分がやりたいこととのギャップに悩み、叔母さんと対立し最後には・・・というお話。

アシュリーが本当にやりたいジャンルはロック。それはエンディングでわかります。ロックの場合、しかも本当にコアなものほど一般受けしない傾向があるため、POPから転向したとして成功できるかどうかは不明です。でも、アシュリーは恐らくビジネス面での成功を求めている訳ではなくて、純粋に「好きなこと」をやりたかっただけなのかもしれません。歌っている姿は楽しげでしたし。

私もロックは大好きなので、アシュリーが目指す路線の方が断然クールだと思うのですが、現実だけを見れば恐らく叔母さんの方向性の方がお金儲けは確実にできる。なので、ここまで成功したものを捨てようというするアシュリーはまだ若いんだなぁ〜と感じてしまった。私のようなおっさんになると、利益になるなら自分を捨てることを厭わなくなるので、アシュリーほど絶大な支持層を掴んだのなら絶対離さないし、叔母さんのようなエゲツないセールスも喜んでやってしまうと思います。叔母さんとは気が合いそうな気がします。

でも・・・そういう全ての既定路線をぶっ壊すのがロックですからね。アシュリー格好良いなと素直に思ってしまった。

ということで、シーズン5最終話がドロドロしている作品ではなく、スカッと爽快な気分で終わる作品だったので拍子抜け。でもこれで良かったのかもしれません。

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