IQ高い集団の活躍が面白い海外ドラマ「Scorpion」のみどころ

プライムビデオで配信中のスコーピオン。面白いです。今まで気がつかなかったのでプライムには最近追加されたものだと思いますが、本作公開は2014年のシーズン1から2018年のシーズン4までだったようです。

主人公のウォルター・オブライエンはどうやら実在する人物のようですが、例えばNASAをハッキングして捕まった話とかIQ197については真偽があいまいになっているようです。事実はどうであれドラマとしては楽しめるものなのでハッキリ言ってそこらへんの問題はどうでも良いのですけどね。

内容

ドラマの全体像

ストーリーの話に触れる前にこのドラマの匂いというか雰囲気についてです。昔のドラマになってしまいますが「冒険野郎マクガイバー」とか「ナイトライダー」っぽい空気感があります。プライムでは吹替版と字幕版がありますが、吹き替え版のオープニングの際に毎回ナレーションが入るのだけど、最後に「我らスコーピオン!」みたいなチープな締めくくりが入ります。全然オシャレ感が漂わないところにとても好感が持てます。

このドラマの全体像ですが、ウォルターオブライエンをリーダーとしてIQ高い仲間を集めてチーム「スコーピオン」を作っています。そこへアメリカDHS(国土安全保障省)から「外部機関として働かないか?」というオフォーが来るところからはじまり、極めて困難なミッションをチームの明晰な頭脳で解決していくという1話完結型のドラマ。

個人的には、ストーリーにグイグイ引き込まれるというタイプのドラマとは感じていませんで、例えて言うと「風呂上がりにビールでも飲んで、ボケ〜っとしながら流しておくドラマ」というような位置付け。後半20分を見ていれば全体像がわかるような内容なので、本当にサクサクと見続けることができてしまいます。

キャスト

一流レベルで言うと、ゲイブ・ギャロ捜査官役のロバート・パトリックのみかもしれません。この顔を見る度に「ターミネーター2」を思い出してしまいます。その他で言えば主演のウォルター役エリス・ガベルがワールドウォーZに出てた?とか(記憶に無いけど、たぶん映画後半に血清を作るために向かったラボの一員だったみたいです)。

シーズン

シーズン1

チーム「スコーピオン」がDHSにリクルートされます。DHS上層部からは懐疑的な目で見られるところからスタートするので存在意義を証明するために難事件を解決して結果を出していきます。ウォルターとペイジ(役キャサリン・マクフィー)の恋の行方も気になるところです。

IQ高いというか神の領域

主人公がIQがアインシュタインよりも高いという設定なので当然ありえないほど天才なのですが、それがもはや天才とかではなく神のレベルにまで達します。数学はもとより医学・工学・物理・化学などあらゆる面で高度な知識を有しています。どこで覚えたか?と質問されると「ネットからだ」と言っちゃうレベル。一度見たものは忘れないというようなレベルなのでしょう。これを神と言わずしてなんと言うんだ。

全ての物事に対して“事実”を尺度として測るので“情緒”というものに対して否定的な面を持っています。しかしこれは後にペイジと接することで徐々に変化が・・・

シルベスターの数学的センス

地味な存在ですが重要な役まわりなのが数学の天才シルベスター(シーズン2以降は“スライ”という呼び方が多くなってきます)。伝説のゲーマーでもありますが彼の数学的センスはとても役にたちます。洞窟の中が水浸しになるまでの時間は?と言われ、あと何分後!なんてことをパッと導き出してしまいます。

宝くじを買って夢を見てる時間を味わえるようなドラマ

こういうドラマを見てて思いますが超人的な主人公が出てきてスッキリ解決していくドラマを観ている時間が、当たることがない宝くじを買って「当たったら何しよう?」と夢をみている時間と似ているなと。自分には絶対に起こりえないことを疑似体験させてくれるドラマとでも言ったら良いのか。夢があるドラマなので楽しいのですね。

トビーの声が「サバイバー」のアーロンの吹き替えと同じ。

チームの行動心理学者、トビーについて。彼の吹き替えの声ですが特徴のある綺麗な声。これは・・・そうそう、残念ながらシーズン3でまさかの2度目の打ち切りを迎えてしまった「サバイバー・宿命の大統領」に出ていたアーロン役の声ですね。福田賢二さんだそうです。特徴的な良い声ですね。トビーの顔と実に良くマッチしています。

シーズン1を観終えて

全20話ちょっとでしょうか。詳しく数えていませんので覚えていませんがとにかく面白いドラマであることは間違いなし。ペイジとの恋の行方はなんとなく進みつつ、もどかしい二人ではありますがこれも心地よい感じです。もしこれが一気に発展して、露骨にイチャつきはじめられるとこのドラマの趣旨から脱線しまくるわけだし、なにより純粋無垢なウォルターのイメージが崩壊してしまいます。「感情というものを信用していない」と公言していますしね。とは言うもののもろに感情に流されているウォルターが随所に確認することができますので、そのあたりの設定もかなり強引だよなとは思います。しかし!元々設定に無理がありすぎるところがこのドラマの良いところですから、そういう細かいところには目を瞑って観なくては楽しめません。

脱線しますが、ペイジ役のキャサリン・マクフィー。私生活ではかなりの年上好きのようですし、恋多き女性のようですね。そしてウォルターとの熱愛報道まで出てたとか。こういう情報があるとドラマを観る時の目がかなり変わってしまいます。なんとなくイヤラシイ目で観てしまうような・・・。見つめ合った時の二人の距離感が「ん?この回あたりから急に親密な空気感になってるぞ」みたいな。ついつい下衆の勘ぐりをしてしまいます。

と言ってもこの二人実際良くお似合いですから違和感無いですけどね。

シーズン1でいろんなことがありましたが、どうやら後半にペイジの元旦那がフェードアウトしたところをみると次のシーズンでは居なくなりそうだなと。ということで、いよいよウォルターとの恋の話が本格的に進んでいくのだろうなというのが見えてきます。

シーズン2〜3視聴開始

キャストの主な変更は、DHS長官の交代で新長官は女性になった程度。それ以外の新キャラは今のところなし。DHSを退職したギャロが、唐突にTVの演技指導者として次の職を得ていたことに笑ってしまった以外、他のメンバーに変わりはなし。結局なんだかんだで「僕らはチームスコーピオン!」として再結集するのでした。今更の話ではありますが、このオープニング中のウォルターの仲間紹介でいつも気になるのがペイジについての紹介。「ペイジは天才じゃないけど・・・」というクダリがなんとなく人を小馬鹿にした感じでいつもクスッとしてしまいます。偏見ありすぎだろと。しかしそれがウォルター。彼に感情というものは無いので、天才じゃないという事実さえ間違っていなければ思ったことを口に出しても問題はないというウォルターらしさのある言葉とも取れます。ちなみに、シーズン2吹き替え版のオープニングでは、ペイジについての紹介から「天才じゃないけど」が消えています。

「げっ歯類に似てるって言われない?」

シーズン2中盤、お見合いパーティに参加するウォルター一行。そこでフリータイムに女の子とお話をしますが、面と向かって第一声に「げっ歯類に似てるって言われない?」というセリフ。思ったことを悪意なく素直に言えるウォルターだからこそ発することができる言葉。凡人が使うと只々“空気読めない人”として認識されるだけ。

今更ですが・・・

このウォルターオブライエンという人物が実在することに触れました。本物の彼についてですが、

  • IQテストは小学校の頃に受けて、197だったそうですがその証明書類はない。
  • サセックス大学卒業
  • NASAのハッキングについての真偽不明
  • 彼の功績(自称)についての確認が行なわれていますが、核心部分になると「秘密保持契約」というものが登場するらしい

というのが、ウィキなどで調べてみたところの情報になります。これらを踏まえて推測してみると、なんとなく???な感じというのが世間一般的な捉え方になるのではないだろうかと。嘘とまでは言いませんけど、肝心なところの確証はほぼ無いに等しいから事実とも言いきれない。

こうした背景でこのドラマを観てしまうと全てが“眉唾”に思えてしまいそうですが、このチープでファンタジー溢れる「スコーピオン」というドラマはその眉唾さえオカズにしてしまうくらいのパワーがあります。なんなら実在のウォルターに対する疑惑のおかげでこのドラマがより一層映える!みたいな感じではないかと。このドラマの監修もされているということですが、本人のIQはともかく、プロデュース能力については間違いないのではないか?と感じます。

ウォルターとハッピーが結婚してたという無理設定

絶対後付けしたでしょ?と言いたくなる設定が出現。前回の後半からこの回の前半まで寝落ちしてしまったので見落としていたようで、起きて観てたらペイジとトビーがなにやら妊婦についての相談みたいなことをしてて???何が起きたの?と巻き戻したところで判明。

いやいや・・・グリーンカードの件は確かにそうだろうけど、それ以上にこれまで難解で超法規的なことを何度もクリアしてきてるんだから、市民権の問題などそれこそ「政府の力」でどうとでもできるっしょ?とツッコミたくなってしまいました。そうしないところがスコーピオンの良いところかな。

ところでアメリカの永住権って、申請から取得まで出身国別で取得期間が違うんですね。知らなかった。ウォルターの場合、出身がアイルランド?だったと思うのでそれほどハードルは高くないと思うけど、それでも作中で「あと2年待てば・・・」なんていうセリフがあって、6年前に結婚してたって言ってたから8年もかかってるってことになるようですね。移民の国アメリカのイメージがあるからそういう部分にも寛容なんだろうなと思いきや、実際は結構ハードル高いんですね。

ティムとペイジとウォルターの関係

もうグダグダ過ぎてどうでも良くなってきましたが、ティムがシリアだかに仕事で赴任することになってしばらくして、急に破局を迎えることになりました。何それ・・・。そして、ウォルターとなぜかまた急接近してくる展開。強引すぎやしませんか?と。

ここまで見てきた多くの人たちが思っていること、それは「この恋話はいまさらどうでも良いかな・・・」ということで概ね一致していると思いますが、あえてまたペイジとウォルターの関係を復活させた時点で、なんとなく出口が見えてきたような気がしています。

どうでも良いけど、ティムってウォルターと比較するとそれほどカッコよく無いと思うのだけど、ペイジはどこらへんに惹かれたのでしょうね。米国のドラマでは良くこういう組み合わせのカップルを目にするので、恐らく太マッチョの需要が安定的に存在するお国柄であることは確かですね。

24か!

シーズン3後半、「24」で活躍したミシェル・デスラー(役:レイコ・エイルスワース)とクロエ・オブライエンの夫モリス(役:カルロ・ロタ)が出演します。懐かしい面々が揃うという偶然。それにしても、ミシェルは随分とお年を召した感があります。それもそのはずで、つい最近のことだと思っていた24への出演が2002年から2006年までなので15年以上も前の話なんですね。そういえばミシェルのファンだったなぁ〜と懐かしく思って観てました。

シーズン4中盤まで来ました。

【追記:2019/9/10】
シリーズもののドラマを観てる時にときどき感じるのが「随分時間を無駄に使ってきたな」ということ。今まさにその時期なのですが、3シーズン分で約51時間ほどこの「スコーピオン」に費やしてきたことになるので、最終シーズンあたりになるとその無駄さ加減を超越した達成感に近い感覚も覚えてくるのでした。

シーズン4で打ち切りは知っているけど

すでに昨年放送終了しているものをプライムで観ている訳なので、当然続編が無いなどの情報は入ってきます。このドラマ決して面白く無いと思うのですが、なんとかスコアとかで視聴率調査などの結果を元に続編制作か打ち切りかを決めているようで、このスコーピオンはその後者に分類されてしまったようですね。敗因としては、マンネリ化という部分もあるのかなと思いますが、それはシーズンが大きくなるドラマの宿命で、「24」や「Suits」などの超人気シリーズもいつかは終わりが来るもの。そう考えればお世辞にも豪華キャストとは言えず、ストーリーも雑になりがちなこのドラマでシーズン4まで進めたことは大健闘だったのだと思います。

ちょいちょい出てくるグロさを想像できるシーン

本作はレイティングGだと思うので、映像上のグロさは一切ありませんが、シーズン2後半あたりから徐々にトビーが突貫工事ならぬ突貫手術をするシーンが登場。映像はなくても容易に想像できるシーンなので、十分痛さは伝わってくるので精神的なグロさは感じてしまうのでした。

個人的には、ケイブ・ギャロの「冷凍保存手術」、それからシーズン3後半の無人島編での「コーヒーフィルター人工透析」、そしてつい最近観たウォルターの「頭蓋骨電動ドリル手術」の3つが特に印象深いかと。

「SAW」のように只々痛いシーンを「さあゲームを始めよう!」とかいうノリで見せられるものとは違って、トビーの豆知識などを聴きながら人体の仕組みを学べる部分は少なからずあるので、スコーピオンのこのシーンには必要性を感じます。

発酵ニシン。

ウォルターの栄養補給源として度々登場するのが「発酵ニシン」。恐らくシュールストレミングをイメージしたものなんだろうと思いますが、私は恐らく絶対食べられないもの。これと近いかどうかはわかりませんが、大好きな北海道に行った際に出会った「ニシン漬け」が想像以上に苦手な味だったのでそれ以来トラウマに。

ペイジも一度口にするシーンが出てきますが、吐き出してしまいます。。。(わかるなぁ〜)

熟成させた魚系の食品は特にそうだと思いますが、好き嫌いがハッキリ分かれるものでしょうね。私は苦手。ちなみにウォルター曰く、脳にはとても重要な栄養源なので、常に食べるのがベストなのだとか。

シーズン4視聴終了

【2019/9/13】
面白いのになぁ〜・・・残念。というのが観終わっての率直な感想。

残念の意味にはいろいろあって、まず

  1. このシーズンをもって打ち切りということ。
  2. 打ち切りを想定していないシーズン最終話だったので、終わり方が次シーズンに続く感満載だったこと

などなど。

海外ドラマの打ち切り方法については本当にエゲツなくて、良く言えば合理的、悪く言うと視聴者完全無視。それはこのドラマに限らず多くのドラマに言えることだと思います。打ち切るにしてもシーズン最終話前に続編決定か否かを決める方法を取れば良いのに、あちらの感覚ではそうではなくて、シーズン終了後に視聴率を元にした評価を行うことでこういう結論に至るのだというのが見え見え。制作側的には非常に合理的な決断で正しいのだと思うけど、少数派のファンとしては全く納得できない結果になってしまうのでした。

最終話がひどい・・・

いつものように、一仕事を終えて事務所に帰ってくると些細なことで揉め事が。ペイジが興味ないって言ってたから、ウォルターも気を遣ってわざわざ内緒で友達を誘って行ったというのが明らかなのに、そこまでボロカス言う必要があるのか?と・・・

ということで、喧嘩はメンバーにも飛び火して大炎上(これもまた違和感たっぷりの流れ)。そして、ウォルター以外はほぼ脱退!からの新スコーピオン(多分「ムカデ」なのでチーム名は「centipede」)として、スコーピオンのライバルチーム登場。客先で偶然バッティングして険悪なムード。そしてウォルターの最後のセリフ

「ペイジ・・・待って」(劇終)

おいおい!余韻どころか、オチもなく終了感も全くなし。ここまで仲良くやってきたチームが仲違いして最悪の状態になったところで終わるという稀にみるモヤモヤした終わり方。スコーピオンを1ヶ月間ずっと応援してきた私の気持ちはどうしてくれるんだ!という感覚。

スライの「ムカデ人間」のくだりも全然笑えませんでした・・・

微かな期待もあるけど。

ある程度人気シリーズの場合、復活もたまにあります。最近で言えば「サバイバー:宿命の大統領」1,2シーズンをABCで放映して終了したものを、ネットフリックスが権利を得てシーズン3制作、無事フィニッシュしたというものです。

ということで、プライムさんかネットフリックスさん、ぜひ「スコーピオン」の復活をお願いします!1話だけでも良いから。ちゃんとしたエンディングを観せて欲しい・・・

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