外車の車検や維持費や故障。よく聞く噂はどの程度本当?というギモン。

外車というタイトルの方が受けが良いのでそうさせて頂きましたが、輸入車のお話になります。

かな〜り昔の話からスタートすると、輸入車と言えば「お金持ちの乗る」とか「一部のマニアの」というキーワードが付くものとして認知されていたような気がします。しかし最近では、国内の販売網も充実しておりまして、輸入車ディーラーも相当増えてきています。加えてラインアップにエントリーモデルなどを積極的に加えている輸入車メーカーも多いので、若年層あたりでも十分手を出しやすい価格帯の車がある。ここ最近の輸入車販売の好調さはこのあたりにも理由があるのだと思います。

そんなことで、手を出しやすくなった輸入車。エントリーモデルであれば国産車とそれほど変わらない価格で買えるグレードもあるため、「買ってみようかなぁ〜」って思う方も多いと思います。そして、そんな方がいろいろ調べていくと必ず辿りつくであろう情報は、“輸入車の車検や維持費・修理費が高い”というもの。

それ、実際のところはどうなの?という部分について触れて行きたいと思います。

輸入車についてよくある噂の真偽

「購入費用が高いのは関税のせい」はウソ中のウソ。

輸入車について、いまだに信じられている噂のこの関税。輸入しているものだからこうイメージされるのでしょうが、完成自動車についてはかなり昔から撤廃されているので、関税は1978年以降かかっていません。なので輸入車が高いのは関税のせいではない。

ところで、購入費用が高いという部分で調べていくと面白いことがわかるのですが、本国で売られている同じ車が、日本国内のものよりも安かったりする場合が非常に多い。なぜなのだろう?と思っているオーナーが多いのは事実です。ちなみに、ディーラーがそれを聞かれて出す答えとして多いのは次のようなもの

  • 船代(輸送代)
  • 日本独自の仕様
  • 沈黙からの話題切り替え(正直、これが一番多い)

ということだそうです。まず船代。わざわざ1台で持ってくる訳もないので、おそらく数万円程度だと思われます。

次に日本特別仕様。例えば多湿・寒冷対策があります。多湿については電気系統・配線の保護などでしょうし、寒冷についてはバッテリーなど保護など液体を使う部品などへの対策というところではないかと。ただ輸入車メーカーの多くはグローバル企業ばかりで、なにも日本だけに輸出している訳ではありませんから、他にも高温多湿・寒冷な国など日本よりも使用環境が過酷な国はいくらでもあることを考えると、この“特別仕様”というものがそれほど価格に反映されるものなのか?という疑問はあります。もう一つ、右ハンドル仕様だからという説明を受けたりすることもありますが、世界で右ハンドルの国は約30%程度あるそうです。と考えればそれも割高になる理由としては???な感じ。エンジンの仕様なども細かく違うという話も聞いたりしますが、流石に国ごとに設定を変更しているというレベルではないでしょ?と言わざるを得ない感じ。そう感じるのは最近よくあるマルチインフォメーション機能(メーター部分に表示されるディスプレイ)。あれの言語がドイツ語、英語、中国語、フランス語・・・・あれれ日本語ないよ?みたいなことが普通にあるからです。これをもって「右ハンドルの日本専用仕様です〜」と言われてもねぇ・・・となってしまいませんか?

私が思うに、国によって売り方を変えているので、日本のように「輸入車=高級車」というイメージが浸透している国では、敢えて価格を崩す必要はないという販売戦略によって価格が決まっているだけなのではないかと考えています。

それは某独メーカーの同じ車種で日本と英国を比べた時などに、感じることができると思います。日本と英国でだいたい100万〜150万ほどの違いが出ます。謎です・・・。同じく右ハンドルの国なのですけどね。寒冷という部分でみれば英国がはるかに寒冷。日本の方が高温多湿。日本とドイツ、英国とドイツでは距離はいうまでもないので輸送代には差があるとしても、全体的に見て見れば100万円以上の差が付く明確な根拠はどこにも見当たりません。

ちなみに、それはドイツで販売されている日本車で見ても同じ傾向があります。ですが、価格差はだいたい30万円程度の差で日本で買うよりも割高になっているものが多い。このくらいの差額ならなんとなく理解はできるので、そう考えると日本車メーカーの売り方は良心的に思えます。

「修理費用が高い」のは本当。

修理費用は間違いなく高いです。なぜ高いのかは本当に謎です。ドアやバンパーなどを交換して、数十万円なんて話「ウソだろ?」と言われることがありますが本当です。私は過去、バンパー交換で約20万円を払ったことがあるので間違いないです。その他、様々な部品がいちいち高い。無駄にアッセンブリー交換であることが多いとか、様々な理由がありますが、とにかく高いです。

これを回避するサービスとして、新車販売時のメンテナンスプログラムなどが用意されてきていますが、保証範囲は限られているので、痒いところに手が届いているとは正直言い難いところはあります。ただ、国内のディーラーさんが相当頑張って交渉してくれることが多いため、本来サービスプログラムの対象外であっても、無理して保証扱いにしてくれる場合もあるため、信頼できるディーラーさんであれば対応もかなり良くなったりもします。

「車検費用が高い」は、ほぼ本当。

国産ディーラーの車検をかなり前から受けていないので、現状がわかりませんが、知人の話を聞いたりするところで比較すれば、だいたい輸入車ディーラー車検は、国産車の重量税1ランク上の車の車検費用プラス5万円という程度の料金かなと思います。同クラスの車で比べてしまうと、「めちゃくちゃ高くない?」という感じになるかも。そして、車検専門店で受けた金額と比べてしまうと、「バカ高くない?」というレベルになるかも。

基本的に輸入車が高くなる傾向として考えられる理由は、

  • 基本工賃の違い
  • 部品代

これらによるところが大きいかと思います。この話をする前に知っておきたいのが、「テスター」という厄介な存在。恐らく日本車でもテスターが導入されていて、コンピューター診断などは行なっているものと思われますが、輸入車の場合も同様でこのテスター診断を受けておかないと、不安になります(ちなみに!今まで不具合は出たものを見つけたのは全て自分の感覚で、テスター診断のお世話になったことが無いので、根本的にテスター診断の必要性と言われると???な部分は大いにあります)

このテスターはどこの工場でもあるものではなく、メーカーが認証した工場にしか存在しないというのがポイントになります。つまり・・・ただでさえ引き受けてが少ない輸入車車検工場の中で、テスターを保有している工場を探さなければならなくなり、多くの場合それが面倒でディーラーに出さざるを得なくなる。ということになります。つまり、ディーラーから値決された車検費用を競合他社と比較するという選択肢はほぼ無いという状況になります。なぜなら競合他社がほぼ無い状態なので。

これを踏まえた上で話を進めますが、部品代は前述したとおり、基本的に高いです。部品という扱いで言えば、エンジンオイル、バッテリー一つにしても高いです。そこらへんのバッテリーを入れて、適当なオイルを入れてOKという訳にはいかない(というか、正直なところ推奨なだけなので守らなくても問題は無いかもしれませんけど)。ディーラーさんから「あまりオススメしませんが・・・」と言われてしまえば、当然「じゃあ純正で!」という話になるのが普通の流れです。

工賃はもはや言うまでもなく、競争など関係ないので値引きなどありませんから、普通に高いお値段になります。国産に比べると明らかに割高だと感じます。

というわけで、諸々含んだ車検見積を見てみると「へぇ〜(内心は「高いなぁ!」)」ということになるのでした。

余談:部品にもコダワリが強いのが輸入車

オイルで言えばカストロール、バッテリーはBOSCH、サスはSACHS(ザックス)シートはレカロ、アルミはABTなどなど、日本ではカスタムの時に良く聞く社外ブランド品が純正品として使われていたりするのが輸入車です。ということで、部品が高いというのはこういうところから来ている部分も多いにあります。逆に言えば、ある程度の輸入車を買ってしまえば、純正のままで十分快適な車であるということが言えるのではないかと。

「故障が多い」というのは、ほぼウソ。

個人的には、これが一番信じられない噂かなと。確かに機械モノなので当たり外れはあるはずです。しかし、そこそこ長い間所有しているものとして言わせてもらえれば、日本車の故障レベルと大差ないというのが正直なところです。

確かに、部品の品質が高い日本車と比べれば、あり得ない部品の壊れ方をしたりすることも多いです。しかし、巷で言われるほどではないかなと。超ハイパフォーマンスな「スーパーカー」のような車ではなく、私のような庶民が乗る程度の輸入車であれば、国産車とほぼ変わらない程度です。

恐らくですが、故障後のサポートなどに腹が立って「2度と買わない!」というようなこともあるのかな?なんて想像してしまいます。なぜなら、修理はバカ高いので。ミッション系のトラブルで保証切れの場合、下手をすると三桁万円に近い修理代になったりするはずですから。国産車であれば、恐らく3~4分の1程度で料金で納まると思うので。

私は初めから過度な期待などしていませんで、走りの楽しさと、飽きのこない車のデザイン重視で購入していますので、正直故障についてはなるようになれと考えて過ごしてきています。今まで大きな故障はとくになく、オイル漏れとミラーのツマミが折れたことくらい(折れたツマミを見て「こんなに貧弱な造りじゃダメだろ!」と笑ってしまった程でした)。あとは快調です。

ディーラーに聞いてみても、他のユーザーさんからそれほど大きな故障があったという話も聞きません。(あっても話さないとは思うけど)

ということで、よくネットに挙げられている情報として「〇〇が故障した!」という話は、あくまでもその方が経験したことであって、一事が万事ではないというスタンスで情報を取り入れるべきではないかと考えます。アタリとハズレもありますし。その話をし出したら、国産も輸入車も一緒ではないのかな?と思うのでした。

まとめ

国産車と比べれば、修理代や車検などのランニングコストはどうしても高めになるのは否定できません。実際に高いです。タイヤ一つ取っても、スポーティな車でもないのにやたら扁平率が高かったりして、夏冬のタイヤが高いなんてところから始まり、カー用品店でパーツ取り付けを断られて、いちいちディーラーに通ったりするので、地味に手がかかったりすることが多いし、比例してお金もかかる。

まとめると。

  • 修理・部品代は割高
  • 故障は多く無い
  • 点検は割高

ということはほぼ当たっていると思います。

維持費や購入費用という面だけを見てみると、それほどオススメ!という感じではありません。しかしそれ以外の魅力はかなりあります。普通に市街地を走っていても、道路に吸い付くような足廻りの感触とか、エンジンのパワー・トルクなどのバランスがとても良いので使いやすさが抜群です。高速道路での合流や、山間のカーブの多い道路などではさらにそのバランスの良さが際立ちます。

若干割高な維持費を理解して「車を操る楽しさ」を得たい方には是々非々でオススメしておきます。

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