「ボクらを見る目」など、2019年5月に観て面白かった映画とドラマ作品。

「女神の見えざる手」

ジェシカ・チャステイン主演。ロビイストのお話。日本に居るとロビイスト?ってなってしまう人がほとんどだと思います。ざっくり言うと政治コンサルのようなお仕事で間違いなしです。コンサル・・・と聞くと胡散臭さを覚えてしまう人も多いと思いますが、大変立派な職業のようで米国ではステータスの高い職業というのが見て取れます。日本的に言うと、「フィクサー」などと言われるような人たちがこれに近い職業なのでは無いかと思います。アメリカでは影じゃなくて、陽のあたる職業として活動しているのでしょう。

話が逸れましたが、面白い作品でした!政治と聞くとおじさん達が泥臭く頑張っちゃうイメージしかありませんが、この作品で出てくる政治ロビイスト(会社)は、とにかく若いし、知的。スタイリッシュ。IT企業的なシャレオツ感が出ています。

スローン(ジェシカ・チャステイン)はとにかく嫌な女です。できる女なのは良いのだけど、仕事のやり口が悪どいというか、自己中心過ぎるし、他人を見下す態度が鼻につく。

・・・からのラスト20分の展開という構図。でも、やっぱりこういう偏屈な女(男でも)は、絶対にご一緒したくないな!と改めて感じた作品でした。

「トゥームレイダー/ファーストミッション」

アンジーが主演した作品のイメージはありますが、この作品は別ストーリーになっています(かなり前に観た映画なので、忘れてしまいました)。主演の女優さんアリシア・ヴィカンデル。どこかで観たな・・・と思ったら、「エクスマキナ」で観ていたようです。

アクション系作品のジャンルになりますので、似ている作品と言われれば、「インディジョーンズ」。個人的思うことですが、最近のアクションも二系統に分かれてきている気がしていまして、一つはリアリティのある路線。もうひとつは完全なるフィクション。本作は後者に入ります。派手過ぎると言うか、CGの多様で「あり得ないだろぉ〜」の連発になります。好きか嫌いかは好みの問題。

全編を通してみればまとまった作品で、特に続編を期待させる終わり方を見れば興味が湧かないでもないかなと・・・。

「Suits シーズン7」

ネットフリックス、プライムビデオで5月中旬のほぼ同時期に配信開始。文句なしに面白いかったです。シーズン8の配信開始を待ちたいところ。

スーツについての感想

「白い巨塔」

地上波テレ朝系列で放送されたドラマ。5話。昔、財前=唐沢寿明さん、里見=江口洋介さんでフジ系列で2003年に放送されましたし、その前が財前=田宮二郎さんだったとか(こちらは観ていません)。

唐沢さん主演の白い巨塔は何度も観た作品で、大変好きな作品でしたので今回も期待して視聴。今回は財前役が岡田准一さんということで楽しみでしたが・・・面白かった!いろいろな評価があると思いますが、私的には全く違和感もありませんでしたし、今回も善と悪のコントラストがしっかりと出ていて、ドップリとハマって楽しむことができました。キャスト、時代背景も現代風にアレンジされていたので、古臭さを感じる部分は少なかったです。

岸部一徳さんの大河内教授役・・・良い!私の中では「医龍」の野口イメージが強すぎるので、岸部さん=悪役の認識がありますが、今回の大河内教授は清廉潔白のピュアすぎる“医業に携わる者”の役。岸部さんはこういう役の方が好きだなぁ〜。毎回表情で表現する役者さんではないんだけど、どうしてこの役者さんは出てるだけで雰囲気が出るのだろうか?と不思議になるほど、今回の役でも存在感を発揮しています。滲み出るって言うのかな・・・不思議だけど魅力あり過ぎな役者さん。

2003年シリーズと、いろいろなシーンで違いはあります。印象的なのは、自分の病名を調べるために里見を訪れるシーン。「無念だ・・・」が今回は無かったのですが、代わりに岡田さんの迫真の演技。ここは結構持って行かれるシーンではないかと思います。毎回このシーンを観ると、自分も病気になってしまった時の恐怖を感じてしまいます。その時になったら、このシーンを思い出すのだろうか?と。

Tverで6/9まで配信中のようです。

「ボクらを見る目/when they see us」

1989年にニューヨークで起きた「セントラルパーク・ジョガー事件」という実在する話を元にした短編ドラマです。ネットフリックスにて配信中。

視覚的に感じる“重さ”はそれほどありませんが、内容が・・・ヘヴィー過ぎる。

これを観てて真っ先に感じたのは、「そういう時代だったよな」ということ。1989年というと、つい最近のように思えたりしますが、いやいやそんなことはなく、差別や偏見が結構身近に感じられた時代でもありました。私はちょうと小学生から中学生を過ごした時代でしたので、恐らくこの主人公達とほぼ同世代なのだと思いますが、この当時、人の身体的特徴をバカにしたり、男女差別のような風潮は色濃かったです。TVなどでも現在放送禁止用語になっている言葉も普通に飛び交っていましたし、なんなら学校の先生の言葉にもそんなものが含まれていた時代だったと記憶しています。海の向こうのアメリカでは、日本などと比べ物にならないくらい、差別が酷いものだったということですね。生死をかけた戦いだったのではないかと思います。

話は戻りますが、このボクらを見る目。何も罪が無い子供たちが、たった一度の好奇心によって事件に巻き込まれ、その後の人生を激変させてしまうという残酷な結果を招いてしまうお話です。実際こんなにも悪意に満ちた、差別的な手法で国家権力が人権侵害を行なっていたのだということを知り大変ショッキングでもありました。

エリザベス(役:ヴェラ・ファーミガ)は最低な検事だし、もっと酷いのが刑事のリンダ(役:フェリシティ・ホフマン)。事件の捏造の方法がハンパなくエグ過ぎで、「お前が犯罪者だろ」と言いたくなるほど、悪意しか感じないものでした。

短編と言うものの、1話が80分程度のもので、計4話。見応え十分な作品です。オススメしておきます。

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