「イップ・マン」各シリーズのざっくりあらすじと感想。

ドニー・イェン主演の「イップ・マン三部作」

  • 序章(2008)
  • 葉問(2011)
  • 継承(2015)

私はドニー・イェンのシリーズしか興味が無いので、他の同名作品が出ていますが、そちらは観ていません。面白いから次作も作れば良いのにと思いますが、イップ師匠の奥様(作品の中の奥様のこと)が亡くなったことと、弟子が育ってきた結果の本作ラストなので、おそらくこれで完結なのではないかと・・・残念。

(2020/7/30更新)
と見せかけておいて、「イップ・マン完結」が2020年7月から公開されたようです。劇場に行けということだと思いますが、コロナ禍で映画館もどうなってるのだろうか?なんていう感じです。映画館はおしゃべりするような人はまず居ないから密でもなさそうですけどね。

イップ・マン序章

ざくっとあらすじ

序章には池内博之さんが出演されています。悪事を働く日本軍を師匠がギッタギタに成敗するお話です。

感想

師匠の詠春拳のキレ味がとにかく良い。昨今主流のワイヤーアクションもまあまあ取り入れています。この部分は賛否あると思いますけど個人的には作品を引き立てるものであれば全てウェルカムなので、この作品もアクションがより映えていた点で良し!という感じです。

ストーリーは日本軍がとにかく横暴し放題で、日本人の私が見ても「やっちまいな!」と言いたくなるほど悪質なので、師匠が成敗してくれた時はスカッとしました。

それにしても、ドニー・イェンのアクションは本物です。キレッキレのユンピョウを思い出します。カッコ良過ぎる。

イップ・マン葉問

ざくっとあらすじ

葉問にはサモハン先生が出演。日本軍をやっつけた後、妻子と香港に移住。道場を開きますがそこで地元の道場とのトラブルに巻き込まれます。サモハン先生との友情が芽生えたのも束の間、新たな敵が・・・そして、師匠の怒りがマックスに!

感想

詠春拳を広めようと道場を開くものの、貧乏が続きます。凄腕のイップ師匠がなんでそんなにナメられなきゃならんのだ?と、若干イラッとするシーンが続きますが、徐々に非凡さが周囲にも理解されるので後半スッキリ。

そして今回の仮想敵はイギリス人。当時の香港ということで、宗主国の英国が敵ということになるのでしょう。これはジャキーチェンや少林寺シリーズなど香港のカンフー歴史アクション映画でおなじみの設定なんだけど、今の香港人の感覚とはかなりかけ離れているような気がします。映画の中では反宗主国だけど、実際の香港では反中国で英国(や他の自由主義国)にヘルプを求めるような姿勢ですよね。ということは香港で制作される作品については全て中国の意向が強く反映していて、こういう設定じゃないと作品を上映できない(もしくは制作できない?)というような暗黙のルールでもあるんじゃないかと思ったりして。それを裏付けるように、昨年の香港の大規模デモに反対の立場を表明したのがジャッキーたち映画の関係者でしたよね。なんかジャッキー・・・意外だな。弱きを助けるヒーローという訳ではなかったということか。

イップ・マン継承

ざくっとあらすじ

マイク・タイソンが敵として出演。フランク役として登場します。今作はド貧乏暮らしからは抜け出して充実した生活を送っているところからスタートします。マイクタイソンとの争いがあり、道場破りとの激闘があり。そして最後に悲しい別れありと・・・盛り沢山です。

感想

前作同様、ドニー・イェンのキレのある演舞に魅了されておりましたが、今作も健在。そして、ストーリー的にも円熟した年齢になったせいか、技に円熟味を醸した仕上がりになっているように思います。イップ師匠が随所に見せる技のタメ、レイト気味に繰り出す技に要注目。

一方、「正統詠春拳」としてブチあげたチョン師匠。彼の技は剛力そのもの。詠春拳の華麗な舞とは反対の剛の拳として登場します。トキとラオウのような戦いを観ることができます。

今回も恒例のイップ師匠の秘技「100烈肉球」が観られます。これを観ないとイップマンじゃないと思うほど定着してきた感はあります。ここにもケンシロウの影が・・・。でも、そもそもがブルースリー→ケンシロウ→ジバニャンなので、そう考えると、詠春拳が元祖なのですけどね。

マイクタイソンの高速ダッギングが摺り足に見えてしまう。

劇中、フランクとの決闘シーンが出てきます。タイソンも衰えたかなと思いきや、まだまだ迫力は健在でした。そして、高速ダッギング・・・相撲の摺り足に見えてしまい、少しクスっとしてしまいました。

結局、この決闘で両者は互いの力を認めあうのですが、ストーリー的に少し微妙な感じになってきたのもこのシーンから。というのも、散々悪事を働いたフランクだったのですが、その流れから言えば最後にタイソンとの戦いがあると思っていたのでこの時点で登場してしまったから大変。え?ラスボス誰なわけ?と・・・

今作、初めて切なくなるシーンが登場。

イップ師匠は今まで散々家族を放ったらかしで、好き放題に自分がやりたいことだけをやってきました。勿論それは身近な弱者を守るために戦ってきたので賞賛されるべきことですが、それは家族の犠牲の上に成り立っていました。

奥さんが重い病気になってしまい、余命宣告。そして楽しげな社交ダンスシーン。チョン師匠からの挑戦状をすっぽかし、腰抜け呼ばわりされてまでも奥さんとの最後の時間を優先させたこの優しさ・・・ウルウルしてしまいました。

今作に限らずですが、イップマンシリーズはカンフーアクション映画としてとても楽しめる作品です。技のスピード感がハンパないのでアクション好きな人には特に楽しめるかも。まだと言う方にはオススメします(Amazonでは今まで「継承」のみ見れなかったので、Netflix様様!ということで、ありがたく観賞させていただきました。)

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